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元ラガーマンが店主の焼き肉店を救え! 明大OB西原在日さんのSOSにラグビー仲間が賛同

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中日スポーツ

1口5000円の前売り食事チケットに申し込みが殺到

 ラグビー元日本代表の西原在日(ざいひ)さん(51)が東京都内で経営する焼き肉店「大笑(たいしょう)」が、新型コロナウイルスの感染拡大で臨時休業に追い込まれ、窮余の策として「前売り食事チケット」を会員制交流サイト(SNS)を通じて発売した。すると、ラグビー仲間たちからは申し込みが殺到。ピンチは仲間みんなで救おうという「All for one(みんなは一人のために)」のラグビー精神に支えられ、コロナ禍に立ち向かう元ラガーマンを紹介する。(大友信彦)  西原さんは現役時代、フッカーとして明大やNECで活躍。明大4年時には全国大学選手権優勝に貢献し、NEC時代は日本代表にも選ばれて、引退後は明大でコーチを務めた。そんな西原さんがSNS「フェイスブック」に苦境を訴える投稿をしたのは、7都府県に緊急事態宣言が発令された直後、8日の朝だった。  「休業するにあたりまして『焼肉大笑』の前売り食事チケットの販売を始めます。この災禍による難局を何としても乗り切る所存です。『焼肉大笑』を助けて下さい(原文のまま)」  発行したチケットはSNS上で共有して店内で保管され、使えるのは営業再開後の来店時で有効期限はなし。1口5000円で「お食事の他、ドリンク1杯かキムチをサービスします」。  この投稿に、すぐにラグビー仲間が反応。続々と申し込みが入り、4月の家賃、支払いを乗り切れる額が寄せられた。フェイスブックには「振り込みました」「食べに行ける日を楽しみにしています」といった投稿が書き込まれた。  「本当に励みになります。ありがたいです」(西原さん)。中には「いつも安くておいしい肉をいただいてますから」と“お返し”的なコメントもあった。  「そこは頑張ってますよ。仕込みから全部、僕がやってますから、仕込みを他の人に頼んでいるお店よりはだいぶ安くお出ししています」  出身は大阪の鶴橋。「コリアンタウンの真ん中」で、実家は韓国総菜など食品店を営む。「それもあって、前から商売には興味があったんです」。50歳が近づき、会社で早期退職、セカンドキャリア支援の対象にもなったことで起業を決意。2016年10月、JR高田馬場駅から徒歩5分のところに焼き肉・ホルモンの店「大笑」を出した。  しかし、明大OBの西原さんにとって、高田馬場といえばライバル早大の本拠地だが…。「よく言われます(笑)。たまたま、いい物件が見つかった後で『早稲田の地元だなあ』と気付いたんですが、それも面白いかなと(笑)」  予感は的中。開店すると、明大やNEC時代の先輩、後輩に加え、早大をはじめライバルチームのラグビー仲間も多数来店した。さらにSNSでも評判は広がり「予約が取れない」と、うれしい悲鳴が上がるほどの人気店になった。  「今回もたくさんの人が応援してくれて感謝していますし、これを機会に始めた通販もご好評いただいています。何とかお店を守って、また肉を焼きながらラグビーの話でワイワイ盛り上がりたいです」。ピンチはチャンス―。明大時代の北島忠治元監督の遺訓通り「前へ」出続ける決意だ。

 ▼西原在日(にしはら・ざいひ) 1968(昭和43)年5月17日生まれ、大阪市出身の51歳。現役時代のポジションはフッカー。大工大高(現常翔学園高)でラグビーを始め、3年時に高校日本代表に選ばれる。明大では4年時に全国大学選手権で優勝。社会人のNEC2年目の92年アジア選手権で日本代表に選出された。2001年に現役引退、09年から3年間は明大のコーチを務めた。15年にNECを退社した。  ◆大笑  東京都新宿区下落合1-3-19第3丸上ビル2階 03-6304-0120(現在は臨時休業中)

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