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木村多江、戦争体験を伝えるマンガ×ドラマを演じて「身近に感じた」

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オリコン

 NHK・BSプレミアムで14日、『ドラマ×マンガ あとかたの街 ~12歳の少女が見た戦争~』(後9:59~10:58)が放送される。日本漫画家協会賞コミック部門大賞を受賞した『あとかたの街』の著者・おざわゆき氏をモデルに、1人の女性マンガ家が、当時12歳だった母親の戦争体験を作品として完成させるまでの日々を描く。主人公の「おざわゆき」を女優の木村多江が演じる。 【写真】『あとかたの街 ~12歳の少女が見た戦争~』より  マンガ家のおざわゆきは、50歳を目前にして初の連載マンガを手がけることになった。テーマは、当時12歳の少女だった母の戦争体験。さっそく、編集者の佐藤(桐山漣)とともに、名古屋に住む母・あい(吉行和子)を訪ねて取材を始める。  あいが語り出したのは、まさかの“恋バナ”。戦時中とは言っても、恋愛があり、家族のだんらんもあったことに、ゆきと佐藤は驚く。しかしそうした“当たり前の暮らし”は、空襲によって一変する。親友も好きな男子も命を落とした。その記憶を母にどこまで聞いていいのか悩むゆき。意を決して名古屋に向かう。そこで語られる現実は想像以上の過酷さだった。火の海と化した街・・・。だが、あいは、家族とともに必死に生き抜いていた――というストーリー。  木村が「おざわゆき」役を演じるのは2作目。昨年の夏、おざわ氏が父親の体験を基に発表した『凍りの掌』を原作とする『ドラマ×マンガ お父さんと私の”シベリア抑留”』にも主演した。  今回の放送に先立って行われた木村とおざわ氏の対談企画で、木村は「『お父さんと私の”シベリア抑留”』の時は、教科書では語られていない、私たちが知らないことが、痛みとして私の中に入ってきました。『あとかたの街』は、あいちゃんのような気持ちになったり、花ちゃんのような気持ちになったり、洋三くんの気持ちになったり、それを見守っている近所の隣組のおばちゃんの気持ちになってみたり。(戦況が)切羽詰まってくることによって、身近な子が、周りの人が大変な目に遭っているという感覚になってくる。とても普遍的な感情として私の中で湧き上がってきて、泣かずにはいられず、号泣しました」と、打ち明けていた。  それを聞いておざわ氏は「普遍的と言ってもらえると、原作で描いたところをくんでくださっている感じがして、すごくうれしいです。私は、戦争は日常とそんなにかけ離れたものではなく、今につながる話だと思っているんです」とコメント。  コロナ禍の今、木村も感じるものがあるようで、「私のこれから生きていく道に、戦争もあるかもしれないという、すごく近い感じがしました。特にコロナでいろんなことがあって、先がどうなるかわからない。今まであった日常がなくなるという経験をすると、戦争も視野に入ってくる感じがありました。自分のことに置き換えて、恐怖も感じました」と話した。  おざわ氏は「今まさに、みなさん、自分の生活と関係ないと思っていたものの渦中に入ってしまうという経験をされていると思います。『あとかたの街』を描いていた時に、普通に生活を送っていても、抗いようのない状況に追い込まれてしまうっていうことって、実際にあるんだなって思ったんです。その”感覚”を、作品に描きたかったんですね。周りからどんどん戦争が近づいてきて、自分の生活の中に入ってくるというのは、どういう感じなのかを、感じてもらえたらと思います」と願った。  番組について木村は「マンガ『あとかたの街』を読んで自分が五感で感じたこと。恐怖とか、普遍的な感情とか、息ができなくなる感覚、胸が苦しくなる感覚っていうのが、そのまま観てくださる方に伝わるのが一番いいかな。私はおざわ先生の役ですけど、お母さんの経験を段々感じていく役なので、観てくださる方もだんだん入り込んでいって、戦争というものを身近に感じていただけたらいいんじゃないかなと、思いました」と視聴をよびかけていた。

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