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これまで、年間100日以上を船の上で過ごす海の男。退職代行サービスを「モームリ」を運営する谷本慎二代表取締役など、面白い働き方や生き方を取材してきた本連載。 【表を見る】10年後に給料が「爆上がり」している日本企業を実名公開する…！ そして今回取材させていただくのは、グループ会社全体で1万人以上の従業員数を抱える、大手製造メーカーで働いている田中さん(仮名、以下同)。なんと33歳という若さで、一軒家に住んでいるらしい。これは詳しく話を聞くしかない！ 聞き手:佐藤大輝(元ブラック企業社員・ライター)

社宅は一軒家

ーーまずは簡単に自己紹介からお願いします。 新卒入社した大手製造メーカー(プライム市場)で正社員として働いています、田中です。大学は理系でしたが院には進学せず、今の仕事に就きました。2年ほど前に結婚し、今年の春に第一子が生まれました。今は家族3人で、社宅の一軒家に住んでいます。 ーー社宅が一軒家ってすごいですね。庭付きですか？　月々の家賃も教えてください。 小さい庭なら付いてます。間取りは3LDKです。今私は九州にある大きな工場で働いてるのですが、ものすごく田舎なので、ファミリー用のマンションが周りにないんですよ。所帯持ちになってから、ありがたいことに会社が一軒家を用意してくれました。もちろん中古ですし、社宅なので転勤があれば出ていきます。自己負担の家賃は月々2.5万円ほどです。独身の頃は自己負担8000円(月)で、一人暮らし用のアパートに住んでました。 ーーどんな仕事をしているのか、それから入社理由も教えてください。 1000人以上が働いてる工場で、生産技術の仕事をしています。工場に必要な設備について検討したり、現場用のマニュアルを作ったりするのが仕事です。入社理由は、大手企業だけれど新しい分野に挑戦していく土俵を感じたこと。もちろんネームバリューも意識していました。 ーー初任給はいくらだったんですか？　当時の残業時間についても教えてください。 初任給は21万円です。月の残業時間は40~60時間ほどです。ただし私が入社した当時は「自己研鑽」という名目で、サービス残業をする時間も普通にありました。10年くらい前からですかね。働き方に対して社会の目が厳しくなり、この時間は消滅しました。