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BREAKERZ「僕たちは一人じゃない」コロナ禍で改めて感じた音楽の尊さと意味:インタビュー

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 ロックバンドのBREAKERZが9月9日、約1年ぶりとなるニューシングル「BARABARA/LOVE STAGE」をリリース。(※「BARABARA」の正式表記は、2文字目の“A”が上下反転、5文字目の“B”が左右反転)。「BARABARA」は森崎ウィンの主演映画『妖怪人間ベラ』(英勉監督、9月11日から全国順次公開)主題歌で、「LOVE STAGE」はDAIGOの実姉・影木栄貴と蔵王大志による原作コミックの実写化として話題の映画『LOVE STAGE!!』(井上博貴監督、10月2日公開)主題歌。Wタイアップの豪華なシングルについて話を聞くとともに、コロナ禍におけるバンドや音楽のあり方を語ってもらった。【取材=榑林史章】

妖怪たちの狂気、苦悩や葛藤、苦しみ悲しみを歌詞に

――1年ぶりの新曲で、しかも映画主題歌による両A面というBREAKERZ初の試みについてどんなお気持ちですか? DAIGO 今年は新型コロナウイルスの影響で世界的に多大な影響がある中、ミュージシャンもライブができないといった状況になりました。僕たちBREAKERZも予定していたことが何もできずに上半期を過ごしました。その中で映画のタイアップの曲が2つあり、この曲たちをどうするかとミーティングを繰り返しました。配信という案もあったのですが、僕たちはCDをリリースすることにこだわってきたバンドだったし、この状況に負けたくなかった。だからCDとしてリリースすることになりました。ファンのみなさんも喜んでくれているので、この判断は正しかったと思えました。 AKIHIDE なかなかファンのみなさんと会えない中、こうして作品をリリースできて伝えられることに感謝しています。まったく違う2つの映画だからこそ、BREAKERZらしい“キャラが違ってもBREAKERZの曲”という部分をより感じていただけると思います。 SHINPEI 活動13周年を越えた今でもCDシングルをリリースできるのは、ミュージシャンとして本当に嬉しいことです。両曲とも映画のタイアップをいただいたので、BREAKERZの音楽が他の作品とコラボレーションできるワクワク感にも溢れていました。 ――「BARABARA」は映画『妖怪人間ベラ』主題歌です。映画を観たりシナリオを読んでどんな印象でしたか? その上で主題歌はどんなものにしたいと思ったのでしょうか。 DAIGO 『妖怪人間ベム』には、もう一つ隠された最終回があった。そしてその最終回は現実世界と繋がっていたというショッキングなストーリーで、僕もアニメの『妖怪人間ベム』を再放送で見ていたので映画を見て引き込まれました。曲調としては、BREAKERZの中でもダークでエッジが効いたロックチューンが相応しいと思いました。 AKIHIDE 映画を見て思ったのは、ホラーという映像的な怖さだけではなく、人の心に潜んだ闇を描いたじわじわとくる怖さに引き込まれました。主題歌は、そんなハードであってもどこかに切なさや哀愁を感じてもらえるようなメロディや、リスペクトを込めて原作アニメのテーマをあえて引用したりと、色々な要素を織り交ぜながら作ろうと思い制作しました。 SHINPEI 真面目で優しい主人公がどんどん狂っていく様子は、お化けを見る怖さとはまた違った恐怖感がありました。本当に恐ろしいのは、もしかしたら正気を失った人間なのかもしれないですね。そんな狂気の世界をさらに演出できるように、BREAKERZ流のダークなロックサウンドを作りました。 ――歌詞は、耽美的な言葉と、黒、赤、白といった色が出てくるのが印象的でした。この歌詞に込めたメッセージは? DAIGO 妖怪たちの狂気、苦悩や葛藤、苦しみ、悲しみ、全てを歌詞にしました。人間の愚かさを歌った曲でもあります。早く人間になりたいと願っていたベラが何故、人間になんかなりたくないと思うようになってしまったのか、劇場でぜひ知って欲しいです。 ――ミステリアスさのあるイントロや疾走感のあるサビが印象的でしたが、どんなイメージで作曲しましたか? AKIHIDE 映画のラストシーンの後から曲が流れるとのことで、半音階の静かな妖しい雰囲気で始まり、それを突然入るビートで壊すようなイメージが最初に浮かびました。そこから原作アニメのフレーズをモチーフにしたり、ベラの叫びをギターソロで表現したりと、映像を思い浮かべなが制作しました。 ――間奏ではホラーっぽさがあったり、セリフも入っているなどアイデアも満載ですが、バンドアレンジではどんなことを意識しましたか? AKIHIDE 映画を観た後で、劇中に出てくる色んなシーンを思い返すきっかけになればと、アイデアを沢山入れ込みました。基本的にバンドサウンドでありながら、あえてベースやコーラスはコンピューターで作り、人間味と機械が合わさったハイブリッドなイメージでもアレンジしていきました。 ――ボーカルは妖艶さとエモーショナルさが同居していて、映画の雰囲気ともぴったりだと思いました。歌入れで心がけたことはありますか。 DAIGO 妖怪が人間から受けてきた裏切りや、迫害された想いにシンクロしながら歌いました。 ――妖怪人間と言えばベム、ベラ、ベロの3人です。BREAKERZの3人を当てはめるとしたら? SHINPEI バンドのリーダーなので、ベムはDAIGO。クールな印象が似ているので、ベラはAKIHIDE。3人の中では弟分的な存在なので、ベロはSHINPEIでしょうか(笑)。

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