明日号砲! 東京五輪最後の「1枠」を争う東京マラソンは本当に賞金1億円ゲットの日本新記録決着となるのか?
明日3月1日開催の東京マラソンは、東京五輪の”最終トライアル”になると言ってもいいだろう。男子はマラソングランドチャンピオンシップ(以下MGC)で2位以内に入った中村匠吾(27、富士通)と服部勇馬(26、トヨタ自動車)の代表が内定。3位だった大迫傑(28、ナイキ)はMGCファイナルチャレンジで日本陸連の設定記録(2時間5分49秒)を突破する選手がいなければ代表内定となる。 男子のMGCファイナルチャレンジは昨年12月の福岡国際、明日の東京、3月8日のびわ湖毎日の3レース。福岡国際は日本人トップの藤本拓(30、トヨタ自動車)が2時間9分36秒と設定記録に届かず、びわ湖も大会記録が2時間6分13秒で設定記録を上回る可能性は低い。 チャンスがあるとすれば高速コースの東京しかない。しかも、2時間5分50秒の日本記録を保持する大迫、2年前の大会で2時間6分11秒の日本記録(当時)を打ち立てた設楽悠太(27、Honda)、同じく2時間6分54秒をマークした井上大仁(28、MHPS)の”3強”が激突する。他には山本憲二(30、マツダ)、村山謙太(27、旭化成)、佐藤悠基(33、日清食品グループ)、園田隼(30、黒崎播磨)、神野大地(26、セルソース)、堀尾謙介(23、トヨタ自動車)、河合代二(28、トーエネック)、大六野秀畝(27、旭化成)が国内招待選手。さらに丸亀国際ハーフマラソンで1時間0分0秒の日本記録を樹立した小椋裕介(26、ヤクルト)らも参戦する。 今回は海外勢も超強力で世界歴代3位の2時間2分48秒を持つビルハヌ・レゲセ(25、エチオピア)を筆頭に、2時間3分台が2人、同4分台が5人。国内レースでは史上最強ともいえるメンバーがそろった。 大会側は男子のペースメーカーを2パターン準備している。ファーストは「2時間2分台」のゴールをイメージして、「1km2分55~56秒」(2時間3分04秒~3分46秒ペース)。セカンドは日本陸連の派遣設定記録を上回れるように「1km2分58秒くらい」(2時間5分11秒ペース)を予定しているという。 ザックリいうと、海外の強力選手は第1集団、日本勢は第2集団でレースを進めることを想定している。しかし、大迫、設楽、井上は第1集団でレースを進めると予想する。昨日行われたプレスカンファレンスで3人が発した言葉から東京五輪代表の”ファイナルステージ”を展望してみたい。 この日の会見では、2時間5分49秒の設定記録を超えることができる? という質問に対して、設楽と井上が「○」の札を挙げて、設楽は「△」だった。