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デビュー20周年のソニン、裸エプロンも「無駄じゃなかった」と言える理由 “NGなしの崖っぷちアイドル”の現在地

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ABEMA TIMES

 ここまで波乱万丈のデビュー20周年も珍しい。EE JUMPとして人気グループの仲間入りを果たしたのもつかの間、解散の憂き目にあい、念願のソロデビューシングルでは裸エプロン姿を披露。気づいたら“NGなしのアイドル”として消耗されていった。誰がその後の華々しい活躍を想像できただろうか。舞台を中心に頭角を現し、第41回菊田一夫演劇賞や第26回読売演劇大賞優秀女優賞を手にした。“崖っぷち”から一転、今では“3年先までスケジュールが埋まる女優”とまで言われるようになった。ソロデビュー曲『カレーライスの女』で“なんもない なんもない”と歌った当時18歳は今何を思うのか。歌手で女優のソニンに話を聞いた。  「デビューから20年…。数字にするとよくここまで続けて来れたなぁと思います。アイドル歌手としてバラエティ番組に出ていた時期は20年のキャリアの中では短く、女優にフォーカスして活動していた時間の方が長いんです。でもアイドル時代は色々なことがあったし、色々なことをして。1年、1年があまりにも濃かった」と実感たっぷりに道のりを俯瞰する。  芸能デビューは高知県から上京したばかりの10代後半。メンバーの不祥事でEE JUMPは約2年で終わり、解散後すぐにソロデビューを果たすも道は平坦ではなかった。『カレーライスの女』での裸エプロンで写ったジャケットやMV、6万個ひとりドミノ倒しや570kmマラソン挑戦など、目の前に広がっていたのはイバラの道だった。  「あのときは何も知らなかったし、高校生くらいの年齢でしたから、社会について右も左もわからない。目の前に出された指示や仕事は全力で頑張らなければと思ってやっていました。わからないならばわからないなりにやらなきゃと無茶したこともありました。母親や周りも凄く心配していたし、今考えると『よく頑張ったな、私』という感じです」と今だから笑って話せる。  ただどんなに辛くとも辞めたいとは思わなかった。「本当の限界を知るまではギブアップしないぞ、という思いがありました。歌手になる夢を追って上京したわけですから、とりあえず自分の限界までやってみようと。その繰り返しで、気が付いたら自分の限界点を更新し続けていました」。  他方から見るとハードかつ悲惨な経験のように思えるが、ソニンはすべてを明るく笑って振り返る。それは「大変だった10代を“無駄じゃなかった”と言えるようにしたのも自分だから」という自負があるからだ。その自負は、現在の活躍からくる自信と充実から生まれている。「私は辛い過去を忘れる天才です。多忙すぎて鼻血が出たとか倒れたとか、アイドル時代の出来事をネットの記事などで目にすることがありますが、その記事がなければ記憶として消えているはず。辛いことを忘れて行かないと前に進めなかった時代を経たからこそ、ポジティブでネガティブを上書きする特技が身についたのかも」と分析する。  だから18歳当時の苦境とシンクロするかのような『カレーライスの女』に対しても特別な感慨を抱く事なく、いまだにライブで歌えている。「自分にとってのシグネチャーのような素晴らしい楽曲。いまだにあの曲が好きだと言ってくれる方も多いし、リアルタイムで聴いていない若い方からの反響もあります」と嬉しそう。ただ「当時を知る方々からは“今のソニンが歌うのは三日くらい寝かせたカレーだ”と言われます。『熟しきったカレーライスの女』として濃い味が出ているみたいです」と深みが増しているらしい。

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