CO2排出量70%削減…コマツ、「混合燃料超大型ダンプ」後付けエンジン開発
ブラジル社と協業
コマツはブラジル資源大手のバーレ、米エンジン大手のカミンズと、ディーゼルとエタノールの混合燃料が使用できるエンジンを共同開発し、混合燃料仕様ダンプトラックの鉱山現場への導入に向けて協業を開始した。燃料へのエタノール混合比率は最大70%を想定。ディーゼルエンジンのダンプと比べ、稼働時の二酸化炭素(CO2)排出量を最大70%削減できるという。 【写真】コマツの超大型ダンプトラック830E 今後、混合燃料対応のエンジンを開発し、現在バーレの鉱山で稼働中のダンプトラックについて混合燃料仕様に順次移行する。 移行するのはコマツ製の超大型ダンプトラックで、積載量230トンの「830E」と、同290トンの「930E」。バーレの鉱山現場では現在約80台が稼働している。既存の鉱山機械に新エンジンを後付けすることで、新規購入に比べて導入コストを安く抑えられる。 まずは混合燃料エンジンを開発し、コマツの米アリゾナ州ツーソンの試験場で2026年度に実証。その後、27年度にバーレのブラジル国内の鉱山に試験導入し、順次台数を増やす計画。