ビジネスシーンでのマスクマナーを知りたい。色・柄はOK?挨拶のときは外すべき?
新型コロナウイルス感染症拡大を受け、ビジネスの場でもマスクをつけるのが当たり前となりました。一方で、「色柄物のマスクをつけてクライアントに対応するのは失礼だろうか?」「商談中、ずっと着用していても問題ないだろうか?」などと判断に迷うケースも増えています。 そこで、ビジネスシーンにおけるマスクマナーについて、ビジネスインストラクターの鈴木真理子さんに教えていただきました。 (鈴木真理子さん プロフィール) 株式会社ヴィタミンM 代表取締役 三井海上火災保険(現・三井住友海上)で人材開発などを担当後、ビジネスコミュニケーションのインストラクターとして独立。多くの企業研修や公開セミナーにおいてビジネスパーソン3万人以上に指導を行う。『絶対にミスをしない人の仕事のワザ』(明日香出版社)など著書多数。
ビジネスにおいてマスク着用は必須に
昨今の情勢から、今やビジネスシーンにおいてはマスク着用が必須となっています。 ビジネスは、自分一人で成り立つものではなく、社内外さまざまな立場の人と協働しながら進めるもの。自分が罹患しないのはもちろん、「ビジネス相手を気遣い、健康を守る」ために必ず着用すべきです。 一方で、着用が当たり前になったからこそ、マスクのマナーが問われるようにもなっています。ぜひ基本的なマナーを理解しておきましょう。
ビジネスシーンのマスクはおしゃれではなく「みだしなみ」
まず心得てほしいのは、ビジネスシーンにおけるマスクは「おしゃれ」ではなく「みだしなみ」であるということ。 おしゃれは主に自分のためにするものですが、みだしなみは相手のために行うべきものです。みだしなみの3要素は、「清潔感」「機能性」そして「調和」。これを前提に、マスクを選ぶことが大事です。 まずは「清潔感」。これをマスクに当てはめると、白色のマスクが基本となります。例えば医者や看護師の白衣や、コックさんのユニフォームなど、白は安心安全の象徴。現在はさまざまな色のマスクが出回っていますが、白が一番安心です。 ただ、白は汚れが目立ちやすい色。マスクが手に入りにくかった時期は別ですが、今は潤沢に市場に出回っていますので、使い捨てマスクはこまめに変え、布製のものは汚れたら洗いましょう。 「機能性」は、仕事が進めやすいものかどうか。つまり、つけたままでも話しやすいものが求められます。しっかりした布地のものよりも、不織布や薄手の布地のものを選びましょう。食事の際やリフレッシュのときなどにさっと取り外しやすいかどうか、メンテナンスしやすいかどうかもポイント。毎日、長くつけるものだからこそ、機能面も重視して選びましょう。 そして「調和」。ビジネスシーンに合う色・デザインかどうかも重視すべきです。事項で詳しく、説明していきましょう。