羽田空港、“翻訳マスク”店頭展示 スマホ連動、音声の自動入力も
羽田空港のターミナルを運営する日本空港ビルデング(9706)は12月1日、ドーナッツ ロボティクス(東京・港区)が開発した多言語翻訳スマートマスク「C-FACE」の予約受付を10日から開始すると発表した。従来のマスクの上に装着するマスク型音声入力デバイスで、スマートフォンと連携させて文字入力や翻訳する機能を備える。 C-FACEは市販のマスクの上から取りつけて使用するもので、相手のスマートフォンを通じて声が届く仕組み。話した言葉はスマホの画面に文字で表示するほか、日本語を英語やフランス語、中国語など8カ国の言語に相互翻訳できる。 展示は羽田空港第2ターミナル3階の「Tokyo’s Tokyo」と、東京・銀座の市中免税店「Japan Duty Free GINZA」の2店舗で開始する。引き渡しは2021年2月下旬で、両店舗のほか特設サイトでも受け付ける。価格は1つ6300円。翻訳機能を使用する場合、有料の専用翻訳アプリへの登録が必要となる。 ドーナッツ ロボティクスは2017年に、空ビルがロボットの技術検証を目的に設けた「Haneda Robotics Lab(ハネダ ロボティクス ラボ)」に参加。翻訳ロボットの導入を見据えた実証実験を展開した。
Yusuke KOHASE