【朝日杯FS】レコードVの馬は2歳GIで買いなのか?ホウオウアマゾンは同タイムの2着でも軽視
レコードVレッドベルオーブが参戦
今週日曜は牡馬2歳マイル王決定戦、朝日杯FSが行われる。全兄レッドベルジュールと同じデイリー杯2歳Sを制覇した勢いそのままにGIに挑むレッドベルオーブ、そのレッドベルオーブにアタマ差まで迫ったホウオウアマゾン、京王杯2歳S覇者モントライゼなどが戴冠を狙う。 【朝日杯FS 2020予想】有力馬はレッドベルオーブ、ステラヴェローチェなど モントライゼにとって心配なデータとは?(SPAIA編) 昨年の朝日杯FS1、2着馬サリオス・タイセイビジョンに共通していたのは「前走までに2歳レコードを更新した」こと。先週の阪神JFも札幌2歳Sでレコードを記録していたソダシが勝利。好タイムでの勝利は2歳GIに直結するのか、今週は「レコードホルダーはGIで買える?」をテーマに過去のデータを分析していく(使用するデータは2002年以降)。 まずはレコードホルダーのGI成績を見てみよう。 2002年以降、47頭の2歳馬がレコードを更新して暮れのGIに進んだ。全成績は【8-6-3-30】で馬券になったのは17頭と意外にも少なく、複勝率は36.2%にとどまっている。ただし単勝回収率は2012年の朝日杯FSを制したロゴタイプ(ベゴニア賞で2歳レコードV)が単勝オッズ34.5倍の一撃を叩き込んだこともあり、138%と高水準だ。 さらに精査していくと、3番人気以内では【6-5-3-3】複勝率82.4%と好走率が倍以上になる。朝日杯FSに限れば9頭が出走して8頭が馬券になっており(唯一の着外は2007年5着スズジュピター)。また、「レコードV経験あり」かつ「前走1着」は2歳GIで【5-5-2-2】複勝率85.7%。朝日杯とホープフルSでは【4-3-1-0】のパーフェクト。朝日杯で「前走1着」のレッドベルオーブは「3番人気以内」も確実。好走は堅そうだ。
レコード決着の2着馬
そのレッドベルオーブとデイリー杯2歳Sを同タイムで走破したのがホウオウアマゾン。こちらも有力馬の一頭に数えられる。そこで、「レコードが更新されたレースで2着以下の馬」についてもGI成績を確認しておく。 上記条件にあてはまる馬はのべ43頭いるが、驚くべきことに未勝利だった。レコード更新レースに出走して3着以下だった馬に至っては、27頭出走して馬券圏内すらない。地力を問われるレコード決着で大敗していては、GI好走は見込めないようだ。 今年の該当馬はグレナディアガーズ(レッドベルオーブがレコードVの未勝利戦4着)、スーパーホープ・ビゾンテノブファロ・カイザーノヴァ(デイリー杯2歳Sで3、4、5着)は消しで勝負したい。 レコード更新レースの2着馬は【0-2-3-11】で、複勝率は31.3%とまずまず。近年の朝日杯FSでも2016年2着モンドキャンノと2017年2着ステルヴィオが連に絡んでいる。しかしレコードと同タイムで走破していた馬に限ると【0-0-0-5】と好走例がなく、掲示板を確保したのも2頭だけ。「レコードと同タイムの2着」はさほど評価できないということになるので、人気の一角ホウオウアマゾンは軽視するのも一つの手だ。