【生産開始間近か】新型メルセデスAMG C 53 最新プロトタイプ発見 C 43の次世代モデル
エグゾースト形状から次期C 53と予想
text:Greg Kable(グレッグ・ケーブル) translator:Takuya Hayashi(林 汰久也) 【写真】目撃されたC 53のプロトタイプ【現行モデルやC 63と写真で比較】 (134枚) メルセデスAMG C 53 4マチックの最新プロトタイプが目撃された。 アウディS4やBMW M340i xドライブのライバルとして開発された四輪駆動のC 53は、現行モデルのC 43 4マチックに取って代わるモデルである。第5世代となる新型Cクラスの広範なラインナップの一部として、セダン、ワゴン、クーペ、カブリオレが用意される。 プロトタイプは標準と異なるアロイホイールを装着しており、生産開始に向けて準備を整えつつあることが伺える。フロントマスクとリアのデザインも確認できる。 この画像に写っているC 53のプロトタイプは、垂直ルーバーを備えたパナメリカーナグリル、彫りの深いフロントバンパー、ワイドなシル、4本の丸いテールパイプを備えた専用のリアバンパーなどを採用。 すでに確認されている新型Cクラスの標準モデルとは明らかに異なるスタイリングとなっている。 最上位モデルのC 63は、スクエア型のエグゾーストチップを採用していたため、このプロトタイプはC 53であることが分かる。 また、大きなブレーキディスクと6ポットのブレーキキャリパー(フロント)を採用しており、標準のCクラスとは一線を画している。18インチホイールを装着している点も特徴だ。 C 53は以前、寒冷地でテスト走行を行っている様子が目撃されており、フロントとリアのライトやアロイホイールのデザインなどが確認できた。
V6から4気筒ターボへの変更
昨年報じられたように、AMGは新型Cクラスに4気筒エンジンを採用する。 C 53では、現行のC 43に搭載されている3.0L V6ガソリンターボを廃止し、A 35およびA 45と同じ 2.0L 4気筒ガソリンターボの改良型に変更する計画だ。 公式にはまだ何も発表されていないが、このエンジンは約380psを発揮するようチューニングされ、現行のC 43よりも13psほどアップするとの情報もある。 新エンジンとともに、9速ATと大幅に改良された四輪駆動システムを採用する予定だ。 また、AMGは英ブリックスワースに拠点を置くハイパフォーマンス・パワートレイン部門と共同で、先進的な新型ターボチャージャーを開発中であることも分かっている。 メルセデスがF1カーですでに採用しているシステムと同様に、電気モーターとコンプレッサーをインダクションシステムに追加して出力を向上させ、ターボラグを減らす。 AMGの関係者は「エネルギーを回収してパフォーマンスを向上させる」としている。
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