東京女子流・新井ひとみ、加藤登紀子のカバーで見せた自分らしさ:インタビュー
東京女子流の新井ひとみが11月25日、ソロとしてニューシングル「時には昔の話を」をリリース。シングル「デリケートに好きして」でソロデビュー。80年代のアイドルを彷彿とさせるスタイルでの2ndシングルは、中森明菜の代表曲「少女 A」をカバー。ソロ初のオリジナル楽曲「恋のミラージュ」をアナログ盤でリリースするなど精力的にソロ活動も行っている。ニューシングルはジブリ映画『紅の豚』のエンディグテーマにもなっている加藤登紀子の「時には昔の話を」をカバー。インタビューでは新井が生まれる前のこの楽曲をどのような想いで歌ったのか、話を聞いた。【取材・撮影=村上順一】
今とリンクするところがあると感じた「時には昔の話を」
――ソロデビューから1年が経ちましたね。どんな1年間でしたか。 この1年を通して色んな方とのご縁があって、私を見てもらえる機会が増えた1年だったと感じています。私のソロ活動から東京女子流を知る方もいたり。色んなご縁があって、出せると思ってなかったアナログ盤を2枚もリリース出来たりして、充実した1年でした。 ――そして今回加藤登紀子さんの「時には昔の話を」カバーされましたが、この曲が選ばれたのはどんな経緯があったのでしょうか。 「少女A」をリリースさせて頂いた時に、次はどうしようかと悩みました。スタッフの皆さんが選曲をして下さっていて、それをカラオケで歌ってみたりして。その時に一番グッときた曲が「時には昔の話を」でした。でも、ちゃんと歌えるのかという不安ももちろんありましたが、歌わせていただけることになってテンションが上がりました。 ――今の新井さんのモードに合っていたんですね。 はい。選曲してもらった中には明るい曲もあったんですけど、コロナ禍で会えない状況が続いていたりして、今とリンクするところがあるなと感じました。 ――印象的な歌詞の部分は? 歌詞に<一枚残った写真をごらんよ>というフレーズがあるんですけど、両親が撮ってくれた私が生まれた時からのアルバムがいっぱいあって、私は実家に帰省する時にそのアルバムを見ながら帰るんです。それを見て色々思い出しながら帰るんですけど、それともリンクするなと思い、この曲を選ばせていただきました。 ――そのアルバムの中で特に印象的な写真はありますか。 色んなところに連れていってもらっていたんですけど、友達の家族とおばあちゃんたちと海外旅行に行った時の写真です。バナナボートに乗ったりして凄く楽しかったんです。あと<通いなれた なじみのあの店>のところで、私にもふとした時に行きたいお店ってあるなと思いました。家の近くにあるカフェっぽいハンバーガーやカレーとかご飯が食べられるお店なんですけど、お決まりのセットなんかもあってよく行くんです。。あと<朝まで騒いで眠った>も印象的でした。 ――東京女子流のメンバーと騒いだり? 女子流のメンバーとは朝まで、というのはなかったですね。というのも昔は土日に一緒に住んでいたんですけど、色々お仕事が詰まっていて、帰ってきて寝るだけという生活だったので...。なので、学生時代の友達と朝まで騒いでいた思い出なんです。その親友と語り合ったり、TikTokを撮ったりして騒いでました。楽しい時間は過ぎるのが早いので、すぐに朝になってしまって。 ――学生時代の思い出ってすごく良いですよね。 当時、良かったことや楽しかったことを日記につけていて今でもたまに見ます。その時に考えていたことなど、結構細かく書いてあるんです。 ――その日記から作詞出来そうですよね。ちなみに作詞や作曲に興味はありますか。 作詞はしてみたいという気持ちはあります。作詞作曲をしている友達に聞いたら「最初は難しいけどやっていくうちにコツがわかるよ」と教えてもらったんですけど、作詞もストレートの方がいいのか、抽象的な方がいいのかなど、色々考えちゃってなかなか出来なくて。西野カナさんのような女の子が共感出来る歌詞が好きなんです。