「バレンシアガ」がブランド史上最大規模の店舗を中国・北京にオープン 限定アイテムやアーカイブルックも
「バレンシアガ(BALENCIAGA)」は12月18日、中国・北京の商業施設「三里屯太古里(TAIKOO LI SANLITUN)」に、ブランド最大規模の旗艦店をオープンした。 【画像】「バレンシアガ」がブランド史上最大規模の店舗を中国・北京にオープン 限定アイテムやアーカイブルックも
4つのフロアを有し、総面積約1204平方メートルの店内には、メンズ、ウィメンズの最新プレタポルテをはじめ、シューズやバッグ、アクセサリーなど幅広いアイテムをラインアップ。さらにオープンを記念し全6つの限定アイテムを販売するほか、アーカイブコレクションから8つのルックを展示している。
さらに、店内には「アップル(APPLE)」の“アップル ビジョン プロ”を設置。来店者は、最新技術を通して情報を検索することができる。
退廃的な“ロー アーキテクチャー”コンセプト
商品を置かない広々とした店内は、コンクリート打ちっぱなしの設計としわの寄ったソファーによって、どこか不気味な、しかし同時に未来的な、まるで映画「ブレードランナー2049」のような世界観となっている。
空間デザインは、ブランドが2021年から掲げるコンセプト“ロー アーキテクチャー(raw architecture)”に則ったもの。歪なコンクリート、修繕したメタル、剥き出しの天井グリッド、押出成形したアルミニウムの棚、石のタイルを効果的に取り入れ、無骨で退廃的な雰囲気を生み出した。風化した半透明のパネルで仕上げた外観は、世紀末の北京のオフィスビル群をイメージしている。
“ロー アーキテクチャー”には、既存の建築要素を尊重することで未加工品の使用量を減らし、サステナブルな方法での工事を目指すというブランドの信念が込められている。
中国とのつながり
2024年にブランドが最も注目した国が中国であった。5月30日には上海でプレ・スプリング・コレクションを発表。続いて武漢、ウルムチ、上海に新店舗をオープンし、杭州の店舗を増築した。
8つのアーカイブルック
「バレンシアガ」は2015年にデムナ(Demna)がアーティスティック・ディレクターに就任して以来、創設者クリストバル・バレンシアガ(Cristobal Balenciaga)のエッセンスを受け継いだコレクションを発表し続けている。両者は、複雑な建築的デザインで知られており、誇張されたボリューム、強調したライン、新しい素材への挑戦、抽象的なモノクロ、修道院の要素、そして匿名性へのこだわりなど多くの共通点がある。