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森山未來がソロパフォーマンス再演ツアーに意気込み、「時間と空間を共有したい」

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ステージナタリー

10月から11月にかけてツアーが行われる「『見えない/見える』ことについての考察」の合同取材会が本日9月16日に東京都内で行われ、演出・振付・出演の森山未來が出席した。 【写真】「『見えない/見える』ことについての考察」より。(c)Shintaro SUMIMOTO(メディアギャラリー他5件) 本作は2017年に東京・東京藝術大学上野キャンパス アーツ・アンド・サイエンス・ラボ 4F 球形ホールで初演された森山のソロパフォーマンス作品。ノーベル文学賞作家ジョゼ・サラマーゴの小説「白の闇」に想を得た、声と身体、光で感じる朗読パフォーマンスが展開される。初演時は東京で4公演のみの上演だったが、今回は神奈川、長野、愛知、兵庫、大阪、福岡、長崎の7カ所で全38公演を予定している。 森山はまず、再演に際し「(コロナ禍で)舞台芸術は厳しい局面に立たされていますが、舞台にかかわらず、表現したい欲求、表現に触れたいという欲求は以前と変わらないのではないかと、ここ数カ月感じてきました。今は、無事にツアーを成功させたいなという気持ちです」と真摯に語る。 初演時の創作のきっかけについて「東京都現代美術館のキュレーターで、東京藝術大学大学院の教授でもある長谷川祐子さんからお声がけいただきました」と話した森山は、着想のもとになった小説「白の闇」と、メタテキストとして絡めたというモーリス・ブランショの小説「白日の狂気」に言及。「『白の闇』は“パンデミック”ではないけれど、ある日突然、世界中のすべての人が盲目になってしまい、そこからどのように新しい社会を作っていくのかという作品。『白日の狂気』は詩的で少し抽象的な内容ですが、僕は、日々生きていく中で“見ていること/ 見えていないこと”という、内面的な盲目性を考察している印象を受けました」と分析し、「初演の会場となった、東京藝大の球形ホールの空間から“目の中にいる”というイメージが湧いて、“見えない / 見える”という言葉をヒントに作品を立ち上げていきました」と解説した。 コロナ禍においても自身が所属するユニット・きゅかくうしおや、東京・Bunkamura シアターコクーンから配信された「プレイタイム」のクリエーションに参加してきた森山。ほかにも「国を越えて、イスラエルの作家エトガル・ケレット、振付家のインバル・ピントと一緒に映像作品『OUTSIDE』をリモートで作りもしました。外に出られず、劇場も使えない状態でアウトプットが成立するのか、ということをずっと考えていて。オンライン上の創作であっても、そこには表現への欲求があるんだと改めて感じましたね」と振り返り、「劇場に赴いて観客やスタッフと会って作品を完結させる、という当然のようにあったことができなくなり、人と人が出会う機会や場所をどのように構築していくのか、というところに興味を持ち続けています」と言葉に力を込めた。 森山はコロナ禍を踏まえた今回のツアーについて「この作品を上演する意味が、皮肉にも出てきてしまったのではないかという思いがあります。各地で定められたガイドラインに沿った上演になるので、初演からの変更点は出てきますが、コンセプトをより強く伝えられる方法をスタッフと模索していきます」と決意を新たにする。 最後に森山は「舞台芸術には、実際にその場所で出会った人たちと作品を共有できることの強さがあり、直の触れ合いでしか体感できないことが確かに存在します。それは前々から思っていたことですが、現在はそれをより強く感じていて。人と人が出会いさえすれば、もうそれだけで場が成立してしまう気さえします(笑)」と微笑み、「皆さんと一緒に時間と空間を共有できれば」と観客にメッセージを送った。 公演は10月14日から18日まで神奈川・横浜赤レンガ倉庫1号館 3Fホール、21・22日に長野・サントミューゼ上田 大スタジオ、23日から25日に愛知・愛知県芸術劇場 小ホール、27日から29日に兵庫のあましんアルカイックホール・オクト、30日から11月1日まで大阪・フェニーチェ堺 大スタジオ、3日に福岡・スカラエスパシオ、5・6日に長崎・長崎市チトセピアホールにて。 ■ 「『見えない/見える』ことについての考察」 2020年10月14日(水)~18日(日) 神奈川県 横浜赤レンガ倉庫1号館 3Fホール 2020年10月21日(水)・22日(木) 長野県 サントミューゼ上田 大スタジオ 2020年10月23日(金)~25日(日) 愛知県 愛知県芸術劇場 小ホール 2020年10月27日(火)~29日(木) 兵庫県 あましんアルカイックホール・オクト 2020年10月30日(金)~11月1日(日) 大阪府 フェニーチェ堺 大スタジオ 2020年11月3日(火・祝) 福岡県 スカラエスパシオ 2020年11月5日(木)・6日(金) 長崎県 長崎市チトセピアホール 演出・振付・出演:森山未來 共同振付:大宮大奨 キュレーション:長谷川祐子 テキスト:ジョゼ・サラマーゴ「白の闇」(翻訳:雨沢泰、河出書房新社)、モーリス・ブランショ「白日の狂気」(翻訳:田中淳一 ほか、朝日出版社)

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