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鈴鹿市 食品ロス削減始動 モニター家庭が挑戦

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伊勢新聞

 【鈴鹿】10月は国の食品ロス推進月間。三重県鈴鹿市は同月間に合わせて、今年度から市独自の市民意識改善型食品ロス削減事業として「食品ロスゼロチャレンジ!」に取り組むとし、17日にスタートした。30日までの2週間、公募の約200世帯がモニターとして参加し、家庭内の食品ロス削減に挑戦する。  市によると、平成30年の市内家庭のもやせるごみのうち、食べ残しや手つかずで捨てられる食材の「食品ロス」に該当する食品廃棄物は約14%。市環境部廃棄物対策課企画推進グループの田原哲治グループリーダー(54)は「数値はあくまでも目安。数値に左右されるのではなく、実践できる取り組みを推進することで『食品ロスがないよう』ゼロに近づけることを目標に進めていく」と市の方針を説明する。  市は平成30年度に、市のごみ処理の方向性を決める「同市一般廃棄物処理基本計画」を策定。同31年から13年間の計画で、ごみ減量施策の一つとして、食品ロスの削減を掲げている。  昨年、市民の食品ロス削減意識などを調べるため、試験的なモニター調査を実施。43世帯が参加し、期間中に未調理で破棄したり、食べ残した食材や食品を市が配布する記入シートに記録して提出した。  昨年の調査結果では、手つかずで破棄された食品は野菜類が最多で56%を占めたほか、調理済食品で破棄された食品は主食が最多で41%を占めた。そのほか、モニターとして参加することで、食品ロスへの理解や食品ロス削減への行動につながることが分かった。  今回の調査では、調理時や買い物時の工夫などを出来るだけ詳しく記入できるよう、書き込み欄を重視した。田原グループリーダーは「まずはいろんな人のアイデアを参考にし、それを広げていくことでいろんなやり方があることを認識してもらいたい」と話す。  公募モニターの一人で、両親ら5人で暮らすパート従業員の松城晶子さん(50)=同市南玉垣町=は、昨年に続いて2回目。「昨年参加したことで、食品の買い方や保存の仕方を工夫するなど、自分の意識が変わりプラスになった」と振り返り、「新たな発見があるのではと思い、今年も参加を決めた」と話す。  現在も継続している取り組みは幾つかある。買い物は基本的にまとめ買い。1週間分の献立を考えて、必要な分を購入して使い切る。野菜は買う時点で捨てる部分が少ない物を選んだり、魚は切り身を選ぶなどの習慣が付いた。  食べ残しを出さないためには、食べ切る分だけ作ることにも気をつける。「今夜の夕食は誰が必要かなど、家族のスケジュールも把握していないと作り過ぎてしまうことになる」と、家族の協力も重要になる。  2週間の挑戦について、松城さんは「自分の取り組みがどこまで通用するのか試したい。モニター体験を通じて、一緒に情報などを共有できる仲間が増えたらうれしい。作り置きにも挑戦したい」と意気込みを語る。  市は調査結果を年度内にまとめ、リーフレットなどにして市民に周知していく計画という。田原グループリーダーは「今後も継続することで、モニターの輪を広げ、市のごみ減少につなげたい」と話した。

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