「サッカーじゃねぇじゃん」闘莉王が高校時代の苦悩やカルチャーショックを告白。「何回も辞めようと思った」
「コミュニケーションが取れない。部活どころじゃない」
元日本代表の田中マルクス闘莉王氏が、自身のYouTubeチャンネル『闘莉王TV』にて、高校時代の苦悩を語った。 【動画】「ちょっとミスしたら走らされる」闘莉王氏が痛感した高校時代のカルチャーショック! ブラジルで生まれ育った闘莉王氏は、16歳のときに渋谷幕張高への留学のため初来日。高校3年時には、渋谷幕張高を初の全国高校サッカー選手権出場に導いた経験も持つ。そんなプロになるきっかけとなった高校時代に受けたカルチャーショックを告白した。 一番困ったのは、言葉の壁だったという。 「コミュニケーションが取れない。これは部活どころじゃないですよね。病気になりそうなぐらいでした。(日本語の勉強は)結構頑張りました。空いている時間に図書館に行ってずっと勉強していました」 また、「ちょっとミスしたら走らされる。ちょっと上手くいかなかったら罰を与えられた」と日本人独特の厳しさも痛感。グラウンドの裏側にある坂を何回も走らされ、「これサッカーじゃねぇじゃん」と感じ、「あのときは何回も辞めようと思った時期もありました」と赤裸々に語っている。 闘莉王氏は高校卒業後、2001年にサンフレッチェ広島に加入し、プロキャリアをスタート。ほどなくして日本を代表するセンターバックへと成長していった。 動画の最後には、インタビュアーから「日本の部活で自身に与えられたものは?」と質問されると、「言葉が伝わらないなかで、しっかり人を見ることができるようになった」と答え、「Jリーグに行ってもだいぶ参考になりました」と貴重な3年間だったと強調した。 約4分間の動画では、そのほかにもブラジルとのグラウンドの違いに戸惑ったエピソードや、初めて選手権に出場した際の思いなどについても語っている。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部