食もバイオも環境も 人気の農業高校は実力もすごい!
農業高校から始まった活動が、全国に共感の輪を広げた事例もあります。青森県の三本木農業高校による命の花プロジェクトは、殺処分された犬や猫の遺骨を砕き、鉢植えの土に混ぜて花を育てる活動。鉢の花を愛犬家のイベントや地域の施設などで配り「殺処分ゼロ」を訴えています。運動のきっかけは「遠足気分で訪れた」県動物愛護センターで、犬や猫の遺骨が産業廃棄物として扱われる現実に衝撃を受けたこと。「殺処分された犬や猫たちが、花になってもう一度生まれ変わってほしい」との祈りを込めた活動はNHKや民放でも取り上げられ、昨年の日本学校農業クラブ全国大会の意見発表会で最優秀賞と文部科学大臣賞を受賞。今年5月には日本動物愛護協会主催の日本動物大賞グランプリを受賞し、絵本化と書籍化も相次ぎました。育てた花は千数百鉢を数え、初期メンバーの卒業後も後輩たちに受け継がれた活動。海外の動物保護団体からも支援の申し出があるそうです。 (文責・武蔵インターナショナル)