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【写真特集】人とゾウが築いた400年の共生関係

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ニューズウィーク日本版

<インド南部に暮らすクルンバ族は、ゾウを長い時間かけて調教し、信頼関係を築く>

経済発展と人口増加により、インドでは森林が急速に姿を消している。それによってもたらされたのは、野生動物の生息地の激減と、土地をめぐる動物と人間の摩擦の激化だ。 <この記事の他の写真を見る> インドゾウは、食料や水を求めて1日20キロも移動する。だがその経路は、人間の農園や住宅地、道路で分断されてしまった。さらに森林の減少によってゾウの生活圏と人間の居住地は接近し、双方が命を落とす出来事も増えた。 そんなインドで、400年以上前からゾウと特別な関係を築いてきたのが、同国南部に住むクルンバ族だ。人間を襲って捕まったゾウであっても長い時間をかけて調教し、信頼関係を築く。使うのは、意思を伝えるための棒だけだ。 飼いならされたインドゾウはクムキと呼ばれ、野生のゾウを人間の生活圏から森に誘導する際などに大事な役割を果たす。また、地元のサファリツアーや農業の手伝い、道のない場所の警備にも力を貸す。クルンバとクムキの活動は、人間とゾウの争いや密猟の減少に確かに貢献している。 ――センチル・クラマン Photographs by Senthil Kumaran 撮影:センチル・クマラン 南インド出身。大学で情報工学学位を取得後、幼い頃から興味があったビジュアルアーツの世界に入り、フォトグラファー、ドキュメンタリー映像作家となる。主に環境問題、野生動物をテーマに作品を製作し、世界の写真誌、写真祭などで発表している <本誌2020年4月21日号掲載>

Photographs by SENTHIL KUMARAN

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