使えない…女性からカード預かった「市役所職員」、ATMと女性の間を行き来…ついに戻らず 64万円被害
埼玉県の浦和署は3日、さいたま市浦和区の無職女性(89)が預金通帳6通とキャッシュカード4枚をだまし取られたと発表した。女性の口座などから現金64万8千円が不正に引き出された。 セブン店員、客の独り言を聞き逃さず…直感で通報、詐欺阻止 客は通報を断ったが、店員は助けるために通報
同署によると、2月22日午前10時ごろから数回、女性方に市役所職員を名乗る男から、「医療費の返金3万2千円がある」などと電話があった。信じた女性は同日午前11時15分ごろから約1時間、自宅を訪れた市役所職員を装う男に、4回にわたって預金通帳6通とキャッシュカード4枚を手渡した。男は通帳とカードを預かるたびに近くの現金自動預払機(ATM)を利用してから女性方に戻り、「口座が使えなかった」などと言って返還。さらに別の通帳などを預かったという。4回目に男が戻ってこなかったことから、女性が金融機関に連絡して詐欺に気付いた。 男は30代とみられ、身長約180センチ。黒いロングコートに黒いスーツ姿だった。