「泊まれない奥座敷」和倉復興の道険しく 北陸随一の温泉地、営業再開は4軒のみ
今春以降、石川県内の宿泊施設を対象に、宿泊料金の最大半額を支援する政府の観光復興支援策「北陸応援割 いしかわ応援旅行割」が実施されたが、7月末までに使用されたのは計約36億円で、予算枠(約45億円)には達しなかった。県は2次避難者の受け入れを優先した施設などを対象に、9~11月に残る9億円分で応援割を再開したが、そもそも6市町の施設の大半は応援割に参加できていなかった。
岸田文雄前首相は7月、補助率を7割にまで拡大した能登地域限定の応援割を「復興でき次第、実施する」との方針を示していた。ただ、石破茂政権に代わって実施は不透明で、県の担当者は「しかるべきタイミングで(政府に実施を)お願いしたい」と語った。