更年期以降に出る指の痛み「メノポハンド」かも?エストロゲンと化学構造が近い「エクオール」も効果が
更年期以降の手指の痛みやしびれは、加齢のほかに、掃除・洗濯といった家事、縫い物・編み物などの手仕事による使いすぎが原因とされてきました。ところが、最近の研究で、女性ホルモンとの関係が明らかに。最新の対策法をお伝えします(イラスト/小林マキ 取材・文・構成/岩田正恵《インパクト》 デザイン/米山和子《プッシュ》) * * * * * * * ◆安静が難しいならサポーターや装具を使用して 痛みやしびれがある場合、内服薬や、湿布、塗り薬といった外用薬で痛みを抑えつつ、様子を見るのが対策の第一ステップです。動かすと炎症が悪化するため、手指は伸ばした状態で固定して、安静にすることが大切。 「とはいえ、日中、手を使わずに過ごすのは難しいですよね。なので、寝ているときだけでもサポーターや装具をつけるとよいでしょう。就寝中なら長時間固定できるため、痛みやしびれの軽減といった効果を感じやすいのがメリットです」 また、エストロゲンと化学構造が似ている「エクオール」を摂取することも有効、と強調します。
◆大豆イソフラボン由来成分エクオールの摂取で改善 「エクオールは、大豆イソフラボンに含まれる成分を腸内細菌が代謝することによりつくられる物質で、エストロゲンと似た働きをします。私の調査では、エクオールのサプリメントを摂取した人のうち、80%以上が1~2ヵ月で手指の症状が改善しました」 次回からは、メノポハンド対策について詳しく紹介します。 なお、なかには、リウマチや、脳・首の病気などが原因で手指の不調が起こっているケースもあるそう。対策を講じても症状が長引くようなら、一度、手外科や整形外科を受診しましょう。
下江隆司
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