194キロ衝突死で懲役8年の判決、裁判員「若い人の人生がかかりプレッシャーあった」
大分市で2021年、時速194キロで乗用車を走行させて右折車に衝突し、同市の会社員小柳憲さん(当時50歳)を死亡させたとして、自動車運転死傷行為処罰法違反(危険運転致死)に問われた元少年(23)に対して、懲役8年が言い渡された28日の大分地裁判決。裁判員を務めた大分市の男性会社員(40歳代)と日田市の男性会社員(50歳代)が閉廷後に記者会見し、難しい判断にあたった公判を振り返った。主な一問一答は次の通り。(関屋洋平) 【イラスト】事故状況のイメージ…小柳さんの車が右折中に194キロで走行する元少年の車が衝突
――(危険運転の適用要件の)「進行を制御することが困難な高速度」と「妨害目的の運転」にあたるかが争点となった。それぞれの適用基準を十分に理解できたか。 40歳代男性「裁判官から法の解釈の説明もあり、わかりにくい、あいまいとは感じなかった」
――注目の裁判で判決を出す重みやプレッシャーはあったか。 50歳代男性「若い人の人生がかかっていること、亡くなった人がいるということでプレッシャーがあった」
――被告人の印象は。 50歳代男性「その辺にいる人という印象。(同様の事件を)誰もが一歩間違えれば起こしうると感じた」
――車社会、交通事故、自動運転導入について思うことは。また、今回裁判を通じて思ったことは。 50歳代男性「事件がクローズアップされることで、若い人が自分のことと思ってくれればいい。普段、法律に携わることがないので、法律に向き合うことができていい経験になった」