【装備に注目】スズキ 新型ソリオ・ハイブリッドMZ カラー表示のヘッドアップ・ディスプレイ
ソリオがフルモデルチェンジ
コンパクト・ワゴンの市場が勢いづいている。 トヨタ・ルーミーは、11月に9897台を販売。10月のセールスは1万1487台を記録するなど、カローラに並ぶ月販台数を誇る主力モデルに成長した。 【写真】新型スズキ・ソリオ、改良新型ダイハツ・トール【ライバル・モデル】 (84枚) このマーケットを開拓してきたスズキは、ソリオ・シリーズを11月にフルモデルチェンジして、巻き返しを図る。 その新型ソリオは、トランク容量の拡大、後席スペースの改善に加えて、装備のアップデートで商品力を高めている。 例えば、ヘッドアップ・ディスプレイ(HUD)は、表示映像のカラー化、本体の小型・軽量化を実現したコンバイナ・タイプを、スズキの小型車として初採用した。 メーター類をインパネのセンター部にレイアウトするソリオ・シリーズのユーザーには、視線の先に車速が表示されるHUDは注目のアイテムだ。
液晶ディスプレイの技術を応用
これはパナソニックが開発したもので、デジタルカメラで培った光学技術(レンズ設計・レンズ成形)を生かしている。 高精度のフル自由曲面コンバイナ&曲面ミラーにより、光路を短くするとともに、コンバイナの格納方式を改良したことで、小型・軽量化を実現。 また、HUDのバックライトは、液晶ディスプレイの照明技術を応用し設計されている。 太陽光下、サングラス越しのような表示が見えにくい状況においても、鮮明な画像を映し出すわけだ。 乗り手の前方視界にさまざまな情報を表示し、視線移動・焦点調節を減らすことで、ドライビングの負担を軽減。安全運転につながる装備として、スズキは軽自動車にも設定してきた。 こうしたHUDは、新型ソリオに搭載されるコンバイナ式のほかにも、フロントガラスに情報を投影するウインドシールド式があり、タイプによって見え方も本体サイズも、もちろん生産コストも異なっている。 クルマ選びの際に、こんな視点で見ていくのも面白そうだ。
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