【解説】「103万円の壁」2025年から引き上げ合意も「178万円に拘る」国民民主と自民に温度差 「年収の壁」と「特定扶養控除」同額で「150万の情勢か」
宮沢税調会長「釈然としない感じは正直ある」
青井キャスター: その党内の調整ですが、自民党内の意見はまとまるんですか? 政治部デスク・西垣壮一郎: 11日に自民党の宮沢税調会長は「釈然としない感じは正直ある」と話していて、幹事長の政治判断のやり方に不満もあるようです。ただし、税金が決まらないと、集まるお金が決まらず、2025年の予算が決まらないので、課題があっても必ず意見をまとめていくことになります。 青井キャスター: 「釈然としない」ってことは、ちょっと飲み過ぎなんじゃないかというところも、もしかしたらあるのかもしれないですね。 政治部デスク・西垣壮一郎: 税金が足りないのに、そこの解決は答えがはっきり出ていないのに決め事だけするのは、釈然としないということですね。 青井キャスター: 引き上げ額は、いつ決まるんですか? 政治部デスク・西垣壮一郎: 2025年の予算の方針を決める期限から考えると、来週半ばまでには引き上げ額が決まる見通しです。 SPキャスターパックン: 締め切りがあるから、つなぎの案を早く可決していただきたいですが、経済の形態も人口の構成も違った時代の名残で、複雑で分かりづらい制度なので、本当はゼロから設計し直して、今の日本に合ったものに見直していただきたいです。 少なくとも段階的に引き上げるのではなくて、物価上昇に連動した一回決めたものが、徐々に毎年少しずつ壁が上がっていくようにしないと、また数年後にこの議論になってしまうんですよね。 青井キャスター: 国民民主党の意見を色々聞いていく自民党は、やはり少数与党として、今後いろんな党の意見を聞いていかざるを得ない状況になっていくわけですね。 政治部デスク・西垣壮一郎: 実は、自民党も国民民主党のご機嫌伺いばかりではないんです。このあと可決する補正予算では、立憲民主党の修正を受け入れたり、維新にも協議を呼びかけたりしており、国民民主党に対しては、あなただけじゃないんですよと牽制する姿勢も見せています。 (「イット!」12月12日放送より)
イット!