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子育てしながら国家資格取得 シングルマザーの勉強法

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NIKKEI STYLE

「キャリア迷路(モヤキャリ)」から抜け出すためのコミュニティーを主宰する池田千恵氏は、子育て家庭で時間がなくても、家族を巻き込むことでキャリアアップは可能と説きます。今回はシングルマザーとして働きながら子供との時間を優先しつつ、国家資格を3つ取得、現在は社会保険労務士法人に勤務する有井和美さんに池田氏がインタビューしました。

■資格試験の機会は平等

――有井さんはシングルマザーで子育てしつつ、国家資格を3つ取得され、今は社会保険労務士として事務所で働かれています。最初に国家資格を取ろうと思ったきっかけは何でしたか? 次女の小学校の入学式がきっかけでした。子供が立派に成長しているのを見て「私は成長しているのだろうか?」「私も成長したい」という気持ちが芽生えました。母子家庭で事務員をしていて、給料も少なく、このまま働いていては生活するのに精いっぱいのままだと思っていました。お金も時間も社会経験もない状態でしたが、こんな私にも資格試験なら機会は平等に与えられていると感じたんです。最初は行政書士の資格からスタートしました。 有井和美さん社会保険労務士。現在神奈川県内の社会保険労務士法人に所属。26歳、23歳、11歳の母。シングルマザーとして働く中で、子供と過ごす時間を維持しつつ収入を増やしたいと国家資格取得のための勉強をスタート。行政書士試験に始まり、2級FP技能士、社会保険労務士試験に挑戦。全て学校に通わず自宅学習で一発合格している。

■ハローワーク職員の言葉に発奮 子供が親を信じる姿が支えに

――資格は様々で、民間資格や国家資格などいろいろありますが、国家資格、特に最初に行政書士を取ろうと思ったきっかけは何でしたか? とにかく「食べていけるようになりたい」という気持ちでした。離婚して就職活動を始めたとき、ハローワークの人に「こんな、何もない履歴書では何の仕事も見つかりませんよ」と言われました。とにかく「パッと分かる、履歴書に書ける仕事を」という気持ちで必死でした。資格取得のための学校にはお金も時間もなく行けないので、家での勉強でも取れる資格を探しました。その中で行政書士は独学でも比較的取りやすい資格だと分かり、通信講座で5月末頃から勉強をはじめ、11月の試験までの約6カ月仕事をしながら勉強し合格しました。 資格試験合格まで、私は自分を何もできない人間だと思っていました。同僚や友人にも「受かるのは無理だ」と言われていました。そんな状況の中で子供だけは信じてくれて「ママなら受かるよ!」といってくれました。自分がくじけそうになったときに子供は純粋に私のことを信じてくれ、応援してくれることが励みになりました。初めての資格試験合格が私の自信になりました。 ――お子さんの純粋に母親を信じる気持ちが励みになったんですね。必死だからこそなんとしても結果を出すという気迫を感じました。その後の国家資格取得のステップはどのようなものでしたか? 行政書士として働いた後、家庭の事情で関西から関東に引っ越すことになり、関東の税理士事務所に入所しました。税理士事務所では、業務に関連した資格として国家資格の2級FP技能士を取得、その後今後需要が増える資格として社会保険労務士(社労士)の資格にも興味を持ちました。社労士の試験は今までより難しいため、短い時間でキュッと凝縮して集中したいと感じ、早く資格取得のための勉強を終わらせるためにあらゆる工夫をしました。受験後、合格発表まで待つことなく、「たぶん受かると思います!」と面接で伝え、社労士法人に転職、現在に至ります。

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