夏場は要注意!寝具のダニ、退治の際の「盲点」とは?
まだまだ続く猛暑の中、すっきり心地よい寝具で快眠時間を手に入れたいもの。そこで、熱帯夜を乗り切る寝具の準備をネムリノチカラ代表、快眠コンシェルジュのヨシダヨウコさんに聞いた。
寝具は清潔に。暗いところで寝具の掃除を
暑ければ当然、汗もかくから、いつもよりは頻繁にシーツなども替えていると思うけど、忘れてほしくないのはマットレスや敷布団の掃除だ。 「聞きたくないかもしれませんが、どんなにきれいな家でもダニはいます。1年の中で梅雨時期が一番多く、その後、徐々に減ってはいきますが、人間の皮脂汚れはダニの餌になり、夏場は注意が必要です」 続けて敷布団などを日光にあてる方法は、お日様の香りもして湿気も飛び、気持ちいいけど、ダニ対策としては弱いとヨシダさん。 「日の当たる部分からダニは逆側の暗い方へ逃げていきます。マットレスも同じ。昼間日差しが入り、表面付近にいたダニは床面に近い方へ逃げていきます」 そこで気持ちよく眠るためにぜひ実践してほしいのは「暗い状態で、眠る前に掃除機をかける」ことだ。暗くなり、ダニが床面付近から表面に戻ってきたところを掃除するのだ。 「ポイントは、できるだけ明るくしないままで行うこと。蛍光灯で照らされてしまうとまた、奥に逃げてしまいますからね。さらにきれい好きな方は、マットレスの間にダニ除けシートを挟むとか、今はシーツも防ダニ効果のあるものもありますし、ダニ除けの洗剤もあるようです」 掃除機ではなく、ふとん乾燥機はどうだろう? 確かにダニ対策モードなどがついているものもある。 「高い温度で弱体化させたり死滅させたりするようですが、最終的にその死骸自体がアレルゲンになる可能性がありますから、ふとん乾燥機の後も、しっかり掃除機はかけておく必要があります。 ちなみに羽毛ふとんには、ダニはいないとされています。羽を加熱洗浄している上に、生地も高密度で織られているので、入り込むこともないそうです。ですが、家庭の環境により、部屋に舞ったダニがふとんの表面に落ちてきたり、生地の汚れやカバーの中に潜んでいたり、生地も羽毛も劣化する可能性はあるので、時折見直しが必要です」 寝床の掃除は、気持ち的にもすっきりするし、その後、洗い立てのシーツに交換するだけで「早く眠りたい!」という気分に。しっかり眠り、この時期を楽しもう。