ロシア、戦争の拡大警告 米がウクライナに長距離ミサイル使用容認なら
Dmitry Antonov Andrew Osborn [モスクワ 11日 ロイター] - ロシア大統領府(クレムリン)は11日、西側諸国に対し、ウクライナに供与した長距離ミサイルでのロシアへの攻撃を容認する決定を下せば、欧米の戦争への直接関与が深まることになるとの見解を示した。 バイデン米大統領は10日、ロシアの侵攻に対抗するウクライナに供給する長距離兵器の使用制限を解除するか問われ、「現在調整中」と応じた。 クレムリンのペスコフ報道官は記者団に対し、ロシアは米国がウクライナに対しロシアへのミサイル発射を許可する決定をすでに下したと疑っており、もしそうであれば「(われわれの対応は)相応なものとなるだろう」と警告。欧米諸国はウクライナ紛争に直接関与しており「新たな措置を取るたびに関与の度合いが増している」と述べた。 また、ボロジン下院議長も対話アプリ「テレグラム」への投稿で、「米国と他の欧州諸国はウクライナ戦争の当事者になりつつある」との認識を示した。