古豪とは呼ばせない!!広島商、初出場で堂々決勝進出 エース大宗和響、10回8失点も184球力投/神宮大会
明治神宮野球大会第4日(23日、広島商11-9敦賀気比=延長十一回タイブレーク、神宮)準決勝が行われ、高校の部は初出場の広島商(中国)が延長十一回のタイブレークを制して25日の決勝に進んだ。決勝の相手は、同じく延長十一回のタイブレークを制した横浜(関東)。広島商は敦賀気比(北信越)に11―9で競り勝った。 184球の力投で、広島商を決勝へと導いた。エースの大宗和響(かずき)投手(2年)が延長十回まで投げ、11安打8失点(自責点2)。「守備がしっかりと声をかけてくれた。その分、投げやすかった」と充実の表情を見せた。 今夏、高知高との練習試合で150球を投げたのが最高記録。練習のブルペンでは「一度、故障経験があるので気にしている」と投球数に細心の注意を払うが、未知の領域に「今までにない疲労感でいい経験をさせてもらった」と笑みをこぼした。 甲子園で春夏合わせて歴代3位の7度の優勝を誇る伝統校だが、明治神宮大会は初出場。25日の決勝で対戦する横浜とは、春夏の甲子園で一度だけ対戦(1973年の選抜大会決勝)があり、1-3で敗れている。「夏の全国制覇が大きな目標。その過程で明後日は勝ちたい」と秋の神宮王者を見据えた。