"ゆで原画"第34回! 10月4日発売『キン肉マン』最新JC86巻を読む前に...85巻をベストシーンでおさらい!!
そして原作シナリオ担当・嶋田隆司先生に選んでいただいたページはこの一枚(JC85巻/78ページより)。 バベルの塔での死闘を終えるも、超神たちの真意を知りザ・ワン側についたバッファローマン、ロビンマスクらと袂(たもと)を分かつことになったキン肉マンたち。失意にくれつつも今後の対策を練るべく、新たな敵の素性を知るザ・マンのもとへと赴(おもむ)くが、そこには思わぬ人物が......しばらく行動を別にしていた盟友・テリーマンも駆けつけていたのであった! ――嶋田隆司先生(ゆでたまご・原作シナリオ担当)コメント 「テリーマンを見ると安心するんですよ。しばらく登場してなかったと思うんですけど、この作品の連載開始当初、コミックスの1巻からずっと描いてきたキン肉マン、ミート、テリーマンの3人は僕にとってはやっぱり特別なキャラクターなようで、しばらく見ないとどこか寂しいんです。 だから、中井くんの描いたこの一枚絵を見た時、ものすごく安心しました。この直後のシーンでキン肉マンが「お前の顔を見ると一気に緊張がほぐれて安心するぞい~~っ!」って言葉をテリーマンに投げかけるんですけど、あれは僕のそんな胸の内をそのままセリフにして、キン肉マンにしゃべってもらったものなんです(笑)。 何よりキン肉マンの周りにミートかテリーマンがいると、どうやらスグル自身もうれしいみたいで格段にセリフが回しやすくなるんですよね(笑)。だから、この前までやってたバベルの塔での闘いでも、キン肉マンとマグニフィセントの試合前にはセコンドとしてミートを召喚させたんです。そのほうがキン肉マンも正真正銘の全力で闘えるように思えたので。 今回、新たな敵である時間超人たちと闘うメンバーの中にこうしてテリーマンに加わってもらったのも、僕としてはいくぶん、その時の思いに近いものはありますね。彼がそこにいてくれるだけで、スグルだけでなく僕も、ものすごく心強いです(笑)」 時間超人"五大刻"パピヨンマンとの激闘を終えたマリポーサの運命やいかに!? そして超人閻魔ザ・マンのもとに集ったキン肉マン、テリーマン、ウォーズマン、ネプチューンマン、そしてネメシスといった注目の5人もいよいよ動き出す! 取材・文/山下貴弘 ©ゆでたまご/集英社