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中古フェラーリを1カ月半放置しても動くのか? “ステイ・ホーム”明けのドライブへ(連載:29歳、フェラーリを買う)

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GQ JAPAN

『GQ JAPAN』の編集者・イナガキ(29歳)が、ひょんなことから中古のフェラーリを購入した! 勢いで買ってしまったフェラーリのある生活とは? 今回は1カ月半放置していた愛車について。 【写真を見る】1カ月半放置した理由とは?

フェラーリ、再始動へ

5月25日、緊急事態宣言が解除された。わが360モデナは、4月なかばから“ステイ・ホーム”、自宅に保管したままになっている。 今、駐車している場所は、自宅マンションから離れていることもあり、エンジンはこの期間、1度も掛けていない。まったく動かさなかったのだ。 なぜなら、クルマを動かすためだけに移動するのは“不要不急”だし、かりにクルマを走らせたとき、トラブルに巻き込まれたりしたら、他人との接触リスクも高まる。病院に搬送されたら、そこで、新型コロナウィルスに感染する/させるリスクもある。 「少しのドライブなら問題ないのでは?」という意見もあったが、上記の理由からこの1カ月半、まったく愛車に触れなかった。 これまでも、あまり乗らなかったとはいえ、2~3週間に1度は乗っていた。1カ月以上も放置するなんて、360モデナを含む歴代愛車を通しても初の体験。クルマに対し、申し訳ない。 長期間放置を覚悟して、事前に燃料は満タンにし、空気圧も高めておいた。ボディカバーもしっかり被せた。はたして、今、どうなっているのか……実はまだこの原稿を執筆している時点(5月28日)では、諸般の事情から愛車に触れられていないのだ。 6月1日以降、ようやく愛車に乗ることができそう。とはいえ、1カ月半動かさなかった愛車を、普段通り運転していいものなのか? 早速、愛車の主治医であるフェラーリ横浜サービス・センターの高橋忠久工場長に電話した。

アイドリングを念入りに

訊くと、バッテリー・コンディショナーを接続しているのであれば、エンジンは普通に始動出来るはずとのこと。 ただし、「エンジン・オイルがオイルパンに下がっているので、5~10分ほどアイドリングしてください」という。長期間放置しているとカムシャフトなどにエンジン・オイルがいきわたっていない状態になっているからだ。 アイドリングせずにそのまま走らせてしまい、かつ回転数をあげてしまうと、金属同士が直接こすれあうので、部品が傷ついてしまう。傷つくからといってすぐに壊れるわけでもないが、摩耗が早くなってしまうことは避けられない。 ほかに気をつけるべき点は、油温が80℃になるまで、回転数を抑えたほうがよいという。油温が低いまま回転数を高めると、ピストンなどの摩耗が早くなってしまうそうだ。 ちなみに、わが360モデナはまもなく1年点検の時期を迎える。高橋工場長に入庫のタイミングを相談すると、「いつでも良いですよ」とのこと。 「1年点検でどれほど費用を要するのか……」と、憂鬱になるも、去年の車検整備で多くの部分をチェック&修理したので、「定期点検費用は抑えられるのではないでしょうか?」と、高橋さん。ホッとした。ちなみに、フェラーリ横浜サービス・センターの1年点検の基本工賃は3万2000円。 新型コロナ・クライシスに伴う影響も訊いたが、ほとんどないそうで、コンスタントにクルマが入庫しているという。併設する認定中古車のショールームにも、来店者は一定数いるという。さすがはフェラーリ。スーパーカー市場は、あまり影響を受けていないという話を聴いていたが、事実のようだ。 最後、高橋さんが「そういえば、イナガキさんの記事を読んで入庫されたという『612スカリエッティ』のお客様がいらっしゃいましたよ」と、教えてくれた。日々の実体験記がお役に立てたようで嬉しい。 さて、1カ月半ぶりに動かす20年落ちの360モデナはどうなっているのか? 次回りポートする。

文・稲垣邦康(GQ) 写真・安井宏充(Weekend.)

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