近藤魁成が40秒でKO勝ちにも「まだ自分の100%を出し切れてない」【Krush.133】
「Krush.133」(1月28日、東京・後楽園ホール)の一夜明け会見が1月29日、都内で開催された。約10カ月ぶりの復帰戦で、アラン・ソアレス(ブラジリアンタイ)にわずか40秒でKO勝ちを収めた近藤魁成(大成会館/キックボクシングジム3K)が改めて新階級での戦いへの手ごたえを語った。 右手のケガによる欠場からの復帰戦とあって近藤は「10カ月ぶりの試合でKOで勝ててホッとしている」とまずは安どの表情。 近藤はこれまで戦ってきたウェルター級(-67.5kg)から、今後はスーパー・ライト級(-65.0kg)に階級を下げる意向であることから今回は-66.5kg契約で戦ったのだが「体的にもあっているのかなと思った。自分の力を出せる階級だと思った」と語った。2019年8月のK-1大阪大会では現Krushウェルター級王者の松岡力を1RKOで下すなど、ベルトを巻くのも時間の問題と思われた近藤だが、2020年に行われた「第7代Krushウェルター級王座決定トーナメント」の決勝では右手首を負傷しTKO負けを喫するなど現在、遠回り中。ベルトについては「いずれは絶対に獲るつもりでいるので、一つずつ上っていきたい。あまり期間とかは考えていない」と特に焦りはない様子。今後戦いたい相手も「自分は前に出る選手だと思っているので、かみ合う選手とやれれば」と語った。
同じくスアレスにKO勝ちの安保瑠輝也には「しっかり倒したんで、僕の勝ちです」とライバル意識
ソアレスは昨年9月に行われた「K-1 WORLD GP第2代ウェルター級王座決定トーナメント」に出場し、1回戦で準優勝の安保瑠輝也と対戦し、1R31秒でKO負けを喫している。安保より9秒時間がかかったことについては「安保はトーナメント。トーナメントは2回ダウンしたら終わりじゃないですか。僕はしっかり倒したんで、僕の勝ちです(笑)」とライバル意識を燃やした。 そのKOシーンは左右のヒザを立て続けにソアレスのボディーに叩き込んだのだが「右手が使えない状況だったので、右手以外のヒザ蹴りとかいろいろな練習をしてきた。バランスを意識して、どちらかに頼るというより何でもできるように練習してきた。それが出せた」とケガでの欠場をプラスに転化。 今後は本格的にスーパー・ライト級で戦っていくことになるが、あと1.5kgの減量についても「今回は水抜きがなかったので、水抜きをすれば問題ないと思う。体重も問題ないので楽しみ」と語り「まだ自分の100%を出し切れてないので、次を楽しみにしてください」と締めくくった。