今年のドラフトは“捕手人材不足”で注目度急上昇!BCリーグの「打てる大型捕手コンビ」
社会人を辞めて25歳で独立リーグ挑戦を選んだ大友宗
大友は帝京大時代から強肩強打の捕手として注目され、社会人の強豪・日本通運に入社したが、2年間で結果を残すことができなかった。それでもプロを目指す思いは変わらなかった。 「2年間、出場機会を掴めなくて、社会人3年目でプロを目指すか、独立に挑戦してNPBを目指すかと考えた時、確率を考えた時に独立のほうがチャンスがあると判断しました」(大友) 結果としては正解だった。社会人2年間は都市対抗、日本選手権の2大大会での出場はなかったが、茨城では56試合中、51試合に出場して、打率.244、12本塁打、41打点とシーズン通して正捕手として活躍した。 9月20日の西武との交流戦は7回から途中出場。 「自分の持ち味は長打なので、満足はしていませんが、ヒットは出てよかったと思います。打ったのはスライダーですが、真っ直ぐ打ちに行く中で、スライダーを打つことができて自分の中では良いヒットでした」(大友) 二塁送球では常に1.8秒~1.9秒台のスローイングを見せており、一塁のカメラ席から見ても圧倒的な強肩だった。他の捕手にはない武器だろう。大友が心がけているのは全力送球をすることだ。 「この試合では相手は走っていませんでしたが、基本的にイニング間の送球でやることはずっと変えていなくて、開幕した時から実戦で走者を刺すこと。そして常にイニング間で手を抜くことなく、全力で投げることは変えずにやってきました」 NPBとの交流戦では自分のプレーができたと思っている。 「巨人、西武と交流戦をやったのですが、スローイングをしっかりと投げることや、しっかりとバットを振ることができた。そこは見てほしいですし、アピールできたと思っています。またNPBの打者は待ち方、対応力の部分は勉強になりました」 今年、NPB12球団で支配下登録捕手の引退、戦力外があったのは西武、ヤクルトの2球団で、西武は岡田 雅利(大阪桐蔭)、ヤクルトは西田 明央(北照)の2人だ。果たして、BCリーグの野手では屈指の実力派と評価される町田、大友の2人に吉報は届くのか。