Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

プリツカー賞受賞のベーム生誕100年『ネヴィゲスの大聖堂展』開催中。

配信

Casa BRUTUS.com

ドイツ、ブルータリズム建築の巨匠であり、今年100歳を迎えたゴットフリード・ベーム。彼の代表作、『ネヴィゲスの巡礼教会展』が開催中です。 1986年、ドイツ人で初めてプリツカー賞を受賞したゴットフリード・ベーム。2020年1月18日に100歳を迎えた彼の偉業と長寿を祝って、代表作〈ネヴィゲスの巡礼教会〉にまつわる展示が開催中だ。 ゴットフリード・ベームは第二次世界大戦での兵役後、ミュンヘン工科大学で建築と彫刻を学んだ。戦争が終わってケルンに戻ると街は壊滅的な状態だったという。ベームの建築家として初めての仕事は、1947年の聖コロンバ教会の通称〈瓦礫の中のマドンナ〉チャペル。この教会は2007年、スイス人建築家ピーター・ズントー(2009年にプリツカー賞受賞)によるミュージアムの併設、増設が行われたことで再び注目を浴びた。 父親の建築家ドミニクス・ベーム(1880~1955)は、ドイツのエクスプレッショニスト教会建築の代表と言われている。ゴットフリード・ベームは1960年代から教会建築にスチールとコンクリートを起用するが、父親の作風の影響や、伝統的な教会の手作業で作られる工芸的なエレメントとの調和で、国際的にも注目されるようになった。1968年に完成した〈ネヴィゲスの巡礼教会〉は、当時の最新の技術を取り入れた斬新なフォルムに古い伝統も配慮した傑作として、今なお高く評価されている。 フランクフルトの〈ドイツ建築博物館〉で行われる今回の展示は、このベームの代表作である〈ネヴィゲスの巡礼教会〉に焦点を当てている。ベーム自らデザインしたステンドグラスや独自のクリエーションの詳細のほか、レクチャーホールに設置された床から天井まで続く教会インテリアの大きなプリントは、訪れた人々に強い印象を与える。半世紀を過ぎても色褪せないベーム建築に再び、関心を持つ人たちが増えている。

text_Yumiko Urae

【関連記事】