田中将大5回途中降板もヤンキース連勝で地区シリーズ進出「仲間に助けられた」【ワイルドカードシリーズ】
◇30日 ア・リーグ ワイルドカードシリーズ インディアンス9―10ヤンキース 第2戦(クリーブランド)
田中将大投手(31)が所属するヤンキースが打線の活躍で2連勝。地区シリーズ進出を決めた。 先発の田中は悪天候にリズムを崩される苦難の立ち上がりだった。プレーボールは42分間遅れ、さらに1回裏に先制された直後には33分間の雨天中断。1回だけで3本の二塁打を含む4安打を浴びて4失点を喫した。 NHKで放送されたインタビューで田中は、審判から受け取ったニューボールがすでにぬれてぐちゃぐちゃだったことを明かし、「初回はかなり厳しかったです。審判が止めない限りやらなければいけないので」と厳しかったコンディションを口にした。 田中は結局5回に先頭リンドアに右翼線二塁打を浴び、直後のヘルナンデスを四球で歩かせたところで降板。後続が打たれて6失点がついた。 それでも打線が救った。4回無死満塁でウルシェラが96マイル(約154キロ)の低め直球を左中間席の上段まで運ぶ逆転の満塁アーチ。その後シーソーゲームとなり、最後は1点差で逃げ切った。9回表のテレビ中継画面には子どもを連れた妻の里田まいさんと見られる女性の姿も映し出された。勝ち越しはその後だった。 田中は、「仲間に助けられたという感じですね。きょう勝って次に進むことができた。また野球ができます。またマウンドに上がるチャンスがあります」とチームメートへの感謝を口にした。
中日スポーツ