コロナワクチンの詐欺にご注意!予約金求める不審な電話が。忘れないで「ワクチンは無料」
政府が新型コロナウイルスのワクチン接種の準備を進める中、保健所や自治体の職員を装い、「予約金」や「個人情報」を騙しとろうとする詐欺が横行しています。警察や消費者庁、自治体は「ワクチン接種を語る不審な電話に注意を」と呼びかけています。【 BuzzFeed Japan / 冨田すみれ子 】
日本ではワクチンは「無料」。予約金もありません
まず、日本でのコロナワクチン接種は、全額公費(無料)で受けることができるように準備が進められています。 ワクチン接種の費用や予約には、お金はかかりません。 保健所や自治体の職員を名乗る人から「費用がかかる」などの電話がきても、信じないようにしてください。
どんな手口でお金や個人情報を巻き取ろうとする?様々なケース
広島県警察本部や墨田区役所によると、ワクチン接種をめぐっては、このような詐欺の手口があります。 「高齢者を対象にPCR検査とワクチン接種ができる。予約金が必要だ」 「検査で陽性の場合はホテル等での療養が必要です」 「予約には10万円かかります。料金は先払いです」 「接種後は1泊してもらいます」 このようなことを電話口で言われたら、信じずにすぐ電話を切り、警察に110番通報しましょう。
高齢者への接種、4月1日以降
政府は、医療従事者へのワクチン接種を優先し、2月下旬までに開始する予定です。 1月29日時点では「高齢者への接種は早くても4月1日以降」になるとしています。 「早く受けられる」などの情報は信じず、ワクチン接種時期などの情報は報道の他、首相官邸のコロナワクチン特設サイトや、公式Twitterアカウント(@kantei_vaccine)を確認してください。
特別定額給付金に関する詐欺も
また、2020年秋から引き続き、特別定額給付金に関する不審なメールも確認されています。 メールでは「二回目特別定額給付金の特設サイトを開設しました」や「特別定額給付金への申し込みはこちら」などと嘘の内容で、リンク先のウェブサイトに誘導します。 特別定額給付金は、2020年に国民に一律で配布された10万円のこと。2回目の配布について政府は、現時点では「ない」としています。 墨田区によると、この特別定額給付金に関する不審なメールは、2020年10月から11月にかけて確認されていて、2021年1月に発令された2度目の緊急事態宣言で、再び受信が確認されてるということです。 墨田区はウェブサイトでこう呼びかけています。 「新型コロナウイルス感染症対策に関して電話で口座情報を聞いたり、ATM操作による手続をお願いすることは絶対にありません。ATMに行く前に必ず区役所にご確認ください」 「添付ファイルの開封や、本文中のリンクのクリックを絶対に行わずに、メールを削除してください」