昔はどうだった? 時代別でみるフィギュアスケート衣装
19世紀にヨーロッパで盛んとなり、1882年にはウィーンで初の国際大会が開催されたという歴史をもつフィギュアスケート。今でこそ華やかな衣装ばかりだけど、その昔はスーツやカシミアセータで行われていたことが明らかに。これまで披露されてきたフィギュアスケート選手の衣装をプレイバック。 【写真】ネイサン・チェンら、ヴェラ・ウォンが担当したフィギュアスケーター歴代衣装ギャラリー
【1924年】セーターにロングスカートが定番
【1924年】セーターにロングスカートが定番 セーターとスカートの組み合わせでポーズしているのは、左からフィギュアスケート選手であるハンガリーのヘルマ・サボー選手、イングランドのエセル・ミューケルト選手、そしてアメリカのベアトリクス・ローラン選手。フランスのシャモニーで開催された、史上初の冬季オリンピックでの写真だ。カシミアセーターにロングスカートの着こなしが、'20年代のフィギュアスケート選手の定番だった。 ヘルマ・サボー(Herma Szabo)、エセル・ミューケルト(Ethel Muckelt)、ベアトリクス・ローラン(Beatrix Loughran)
【1936年】男性はスーツを着用
「30~40年代、男性の選手はスーツが定番でした」と語るのは、こだわりのあるファッションで注目を集めた男子スケート選手のジョニー・ウィアー。写真は、当時活躍したイギリスのジャック・ダン選手。スーツにハットをかぶったスタイリッシュなファッションが印象的。 ジャック・ダン(Jack Dunn)
【1936年】お揃いのハットでおしゃれも楽しむ
白のベレー帽を着用していたのは、イギリスのセシリア・カレッジ選手とドイツのフィクトーリア・リントパインター選手。現在は、衣装の一部が氷の上に落ちると減点の対象になるためハットはかぶらないが、まだ服装が自由だった1930年代は、彼女たちのように帽子をかぶっていた選手も多かった。 セシリア・カレッジ(Cecilia Colledge)、フィクトーリア・リントパインター(Viktoria Lindpaintner)
【1948年】ウエストマークのファッションが人気
写真は、1948年の冬季オリンピックに出場した、アメリカ代表のグレッチェン・メリル選手。プリーツスカートとボタンシャツの白いアンサンブルでフェミニンな衣装を着用した。オリンピックの初期、ベルトは一般的だったがワンピースの衣装がより定着した1960~1970年代にかけて消えていった。 グレッチェン・メリル(Gretchen Merrill)