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新型コロナが大学経営に与える影響 閉校の恐れある英国と対照的なフランスの違い【世界から】

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47NEWS

 欧州各国は新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着きつつあるとして、相次いで外出などに関する制限措置を緩和している。これを受けて、休校されていた学校も再開しつつある。そんな中、国によっては大学が厳しい財政状況に陥る恐れがあることが明らかになった。関係者によると、経営悪化を避ける鍵を握るのは留学生だという。同じように新型コロナウイルスの影響を受けながらも全く異なる状況にある英国とフランスの比較を通して、大学が今後どうなっていくのかを考えてみたい。(パリ在住ジャーナリスト、共同通信特約=今井佐緒里)  ▽損失は9千億円  英国内の全137大学が加盟する「英国大学協会」が先日明らかにした試算が話題を呼んでいる。英国内の大学が本年度(2019年9月~20年8月)に被る損失が合計で7億9000万ポンド(1035億円)になるというのだ。これには新型コロナウイルスの流行によってキャンセルされた宿泊施設や食事、会議関連の収入も含まれている。

 新学期が例年通り、9月から行えるのかも不透明な状況にある。同協会で国際ディレクターを務めるヴィヴィエンヌ・スターンさんよると大学は次のような三つのプランを立てた。  プランA=9月から新学期を始めて、大学の教室で対面授業を実施   プランB=9月から新学期を始めるものの、授業はオンライン。そして、環境が整えば通常の形態に戻す   プランC=新学期の開始を見送る   プランBだと、オンラインなので従来と同じ授業料を請求するのは難しいと考えられている。プランCの場合、授業料収入そのものが期待できない。経営のことを考えれば、何としても避けたいところだ。   無事、授業を始められたとしても問題解決とはならない。留学生が英国にやってきてくれるかがはっきりしないからだ。  英国では、出身国によって授業料が違っている。英国と欧州連合(EU)の学生は年間約1万ポンド(131万円)なのに対し、その以外の国からの学生は最低でも2万ポンド(262万円)。中には3万ポンド(393万円)以上の大学もあるという。

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