【公式画像公開】新型BMW i4 テストは最終段階へ 最高出力530ps、航続距離600km
独自の減衰システムを採用
text:Greg Kable(グレッグ・ケーブル) translator:Takuya Hayashi(林 汰久也) 【写真】電動化を進めるBMW【i4プロトタイプ、iX3、iネクストを写真で見る】 (159枚) BMWは、今年後半を予定している新型EV「i4」の正式発表に先立ち、新しい画像と映像、詳細を公開した。 カモフラージュされたi4のプロトタイプの走行テストを撮影したもので、4シリーズ・グランクーペと関連したデザイン要素を確認できる。 BMWは、「電気モーターの自然な動力伝達と、あらゆる状況で正確に制御可能なハンドリング、魅力的なコーナリング・ダイナミクス、あらゆる天候や路面状況におけるトラクションの最適化、そして完璧にバランスのとれた乗り心地が組み合わされる」と主張している。 i4には、加速時やブレーキング時の「ボディのディッピング動作」を軽減する独自の減衰システムが採用される。また、「アクチュエーターによるホイールスリップ抑制」システムは、トラクションと安定性のを目的としている。 2022年初頭の市場投入に向けて、今年の第3四半期に生産を開始する予定のi4は、BMWにとって初の電動セダンとなる。通常の4シリーズとともに、さまざまなコンセプトやテスト用のプロトタイプがプレビューされている。 BMWは、i4を「ドライビング・プレジャーの新時代の到来を告げる」ものであり、「ブランドの特徴であるドライビング・プレジャーを特に凝縮した形で提供する」としている。
最新世代のeDriveシステム搭載
BMWによると、i4は530psの電気モーターを搭載し、0-100km/h加速で約4秒を達成するという。現行ラインナップのV8エンジンのパワーに相当するように設定されており、このセットアップは「卓越した性能特性と非常に高い効率性」を実現するとしている。 また、i4には第5世代のeDriveシステムが採用されることも明らかにしている。 最新のeDriveシステムは、電気モーター、トランスミッション、パワーエレクトロニクスを1つのハウジングに収めたモジュラーシステムを中心に構築されており、さまざまなモデルや出力に対応することができるという。SUVのiX3やiXにも採用されている。 i4には80kWhの高電圧バッテリー(重量約550kg)が搭載され、航続距離は約600kmになるとされている。バッテリーは最大150kWの充電に対応している。 これまで目撃されたプロトタイプからもわかるように、i4と最新の3シリーズとの間にはデザイン上のつながりがはっきりと見て取れる。また、i4のデザインの多くは次期第2世代の4シリーズとも共有されている。 しかし、サイドから見ると、現行の4シリーズよりも車高・最低地上高ともに高く見える。これは、大型バッテリーを格納するためにフロアが高くなっているためと思われる。 生産は、ドイツのミュンヘンにある工場で、3シリーズや4シリーズの標準モデルと同じラインで行われる予定だ。既存のガソリン、ディーゼル、ハイブリッド車とのスムーズな生産プロセスを確保するために、すでにプロトタイプで組み立てテストを実施している。