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ゆずが今と未来を繋いだ新曲“そのときには”――2人がみんなに届けたかった希望とは一体何なのか?

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rockinon.com

5月25日、ゆずの新曲“そのときには”がダウンロード/ストリーミングで配信リリースされた。新型コロナウイルスが猛威をふるってきた困難な時期に、ゆずはオフィシャルサイトのリニューアルや、公式YouTubeチャンネル上での過去のミュージックビデオの公開、そしてWEBラジオ番組『Yuzucast』配信開始など、ファンが自宅で楽しむことのできるコンテンツに尽力してきたけれども、“そのときには”という新曲は、今まさに困難な時期を生きているすべての人のための歌だ。 当初は、YouTube Liveで楽曲の断片を北川悠仁が公開。TwitterやInstagramを通じて「新型コロナウイルスが収束した、『そのとき』にしたいこと」というテーマでメッセージを募り、それを元に楽曲制作が進められた。北川はInstagram上で制作過程を段階的に公開しており、そこにはファンにも身近に感じて欲しい、という意図があったそうだ。音源リリースに先駆けて5月23日夜に公開されたMVは、ゆずの制作拠点と呼ぶべき北川のプライベートスタジオ「STUDIO HOUSE」で、岩沢厚治と共にそれぞれが演奏シーンの収録を行い、2人の姿を融合させることで映像が完成している。 寄せられたメッセージを織り込んだ歌詞は、そこに綴られているとおりに、何気なく、他愛もない、だからこそ特別な、平穏な日常が訪れる「そのとき」への想いだ。アートワークに用いられた写真は、この春から行われるはずだったアリーナツアーのリハーサル風景である。止まってしまった時間が再び動き出す「そのとき」を願う人々の想いが、この曲には詰まっている。 しかし、ゆずがこの曲を通して伝える希望とは、「そのとき」を夢見ることだけだろうか。本当は、時間は止まることなく動き続けている。多くの命が失われ、怯え、悲しみ、苛立つ時間があった。MVの中のゆずは、2人が揃うことなく、北川は便箋に「そのときには」の文字を走らせ、岩沢はアコギの弦を張り替えている。そう、このビデオは「そのとき」へと至るまでの、過程の記録なのである。 「そのとき」が訪れるまでに、我々がさまざまな想いを抱えて過ごした時間。それは決して無駄な時間ではない。堪え、考え、話し合った時間は、いつか大きな財産となるはずだ。たとえ次なる困難が降りかかったとしても、我々の得た経験はさまざまな形で力をもたらしてくれるだろう。“そのときには”という曲とMVに込められた真の希望、我々が未来に携えてゆくべきメッセージとは、そんな部分にこそあるのではないだろうか。(小池宏和)

rockinon.com(ロッキング・オン ドットコム)

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