リディア・コ、金メダルに続き全英女子オープンでのメジャー戴冠に「おとぎ話みたい」【コラム】
ゴルフ発祥の地、セントアンドリュース オールドCで行われた今季メジャー最終戦、AIG全英女子オープンでリディア・コが逆転優勝を飾った。 パリ五輪での金メダル&LPGAゴルフ殿堂入りを決めたばかりのコが、最終日に3つ伸ばし通算7アンダーで後続に2打差をつけ戴冠を果たした。 「(パリ五輪で)信じられないくらい素晴らしいことが起こり、正直これ以上はないと思っていましたが、セントアンドリュースでAIG全英女子オープンのチャンピオンになれたなんて本当に特別な気持ちです。まるでおとぎ話みたい」と興奮を隠せなかったコ。 最後は青空も見られたが強風と雨に見舞わせ「1日に四季がある」といわれる通りの天候になった最終日。終盤は誰が勝ってもおかしくない混戦だった。 前日トップに立ち史上初の全英3勝目を目指した申ジエ、昨年覇者のリリア・ヴ、世界ランク1位のネリー・コルダらメジャーチャンプたちが優勝争いを演じたが、先に7アンダーでホールアウトしたコが栄冠に輝いた。 金メダルと目標だった殿堂入りを決めたときに全てをやり切り、いつ辞めてもいいといった趣旨の発言もあったが、今は来年の全英連覇を「楽しみにしている」という。 「優勝しそうになるとまだラウンド中なのに、優勝スピーチで何を言おう?といった余計なことを考えることも多かったのですが、今日は勝てるかどうかより目の前のことだけに集中できました。それが結果に繋がったのだと思います」 メジャー2勝目(ANAインスピレーション/現シェブロン選手権)を挙げた8年前、彼女はまだ10代だった。それから浮き沈みを経験しメジャー3勝目までは長かった。母からは「15歳の頃のあなたの方がゴルフが上手かった」と厳しい声をかけ続けられたというが、「でも今の私は15歳のときよりゴルフが上手くなっていると思います」とコは胸を張った。