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大戦末期「特攻に異議」、夜戦航空隊・芙蓉部隊に迫る 装備品、遺影など展示 曽於市埋蔵文化財センター

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南日本新聞

 太平洋戦争末期、海軍岩川飛行場(曽於市大隅)に拠点を構えた夜戦航空隊・芙蓉部隊の関連資料を展示するコーナーが、慰霊碑「芙蓉之塔」に隣接する市埋蔵文化財センター内に設けられた。隊員の装備品や遺影、飛行場周辺からの出土物が収められ、当時の様子を知ることができる。 【写真】芙蓉部隊関連の資料が並ぶ展示コーナー=曽於市埋蔵文化財センター

 芙蓉部隊は1945(昭和20)年5月、空襲で大きな被害を受けた鹿屋基地から岩川に移り、終戦まで駐留した。指揮官の美濃部正少佐(故人)は特攻作戦に異議を唱えたとされ、戦闘機「彗星(すいせい)」による夜間攻撃に特化した戦術で戦果を挙げた。  資料コーナーは、部隊を顕彰する民間団体「岩川芙蓉会」の要望で、市教育委員会が整備。節目の戦後75年を機に、大隅郷土館所蔵品と芙蓉会が集めた資料を一括展示する形で3日オープンした。  「彗星夜戦」の文字が入ったライフジャケット、戦死隊員の遺影、銃剣や機関銃座といった出土品などのほか、戦後に部隊について報じた新聞記事も展示してある。  芙蓉会メンバーで、6年前に部隊を紹介する冊子をまとめた前田孝子さん(75)=鹿児島市=は「節目の年に、待望の展示室ができて感無量。戦争体験者が少なくなる中、部隊の記憶を後世に引き継ぐことが私たちの役目だと思う」と話した。

 開館時間は平日の午前9時~午後4時半。入場無料。市教委は引き続き太平洋戦争関連の情報提供を求めている。社会教育課=099(482)5958。

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