三原舞依、涙のVにロシア紙「本当のヒロイン」と称賛「日本は五輪メンバー急いだかも」
三原は四大陸選手権で5年ぶり2度目の優勝
2月の北京五輪開幕まであとわずか。注目競技の一つであるフィギュアスケート・女子シングルでは15歳カミラ・ワリエワらロシア勢がメダル有力候補に挙げられている。そんな中、今月エストニア・タリンで開催された四大陸選手権で優勝した三原舞依(シスメックス)にロシアメディアが注目。五輪代表を逃していることから「もしかしたら(日本が)五輪のメンバーを急いだのかもしれない?」とも指摘している。 【画像】「本当のヒロイン」とロシア紙称賛 三原舞依、四大陸選手権涙のV後の写真 三原は四大陸選手権で合計218.03点を記録。5年ぶり、2度目の優勝で涙を流した。体調不良による休養を挟んだ国際大会V。これに注目したのが、ロシアのスポーツ紙「スポルトエクスプレス」だった。 同紙は「我々のライバルであるスケーターは崩れ、日本人スケーターが涙とケガを越えて勝った。ロシアの女子スケーターたちに脅威はあるのか?」との見出しで記事を掲載。当初は韓国の北京五輪代表ユ・ヨンに注目していたようだが、3回転アクセルの着氷で乱れるなど6位に終わったため「明らかにベストコンディションではなかった」などと評している。 一方、優勝した三原に関しては「日本のミハラが偉業。(ロシアの)ライバルたちは五輪のメンバーを急いだ?」と注目。「この日の本当のヒロインはマイ・ミハラだった。彼女は驚くべきキャリアを持っている。年少のころから大きな素質を持ち、2017年に四大陸選手権のタイトルを獲得」と紹介した。
「ミハラは目にとめられるためにやれることを全てやった」
同紙は「12月の全日本選手権で、ひとつの連続ジャンプで失った、たった約3点差でマナ・カワベに敗れ、今回の五輪からミハラは文字通り一歩置き去りにされた。ミハラは日本代表の補欠の一番手で、ある状況では北京で演技するかもしれない」と北京五輪における三原の立ち位置を説明。こう続けている。 「そしてミハラは(四大陸選手権が行われた)タリンで、自身が目にとめられるためにやれることをすべてやった。218.03点は彼女のパーソナルレコードで、彼女は2つのプログラムですべてのジャンプを理想的に跳んだ」 記事では、ロシアの五輪代表ワリエワ、トルソワ、シェルバコワの競争相手となりえる相手について言及。四大陸選手権で三原に次いで2位になったイ・ヘイン(韓国)の名前も挙げ「もしかしたら韓国人と日本人はとにかく五輪のメンバーを急いだのかもしれない?」とつづった。 さらに「しかしそれはもう我々の問題ではない。マイ・ミハラとイ・へインは(五輪の)チームにはおらず、他の選手は私たちのスケーター(ロシア女子)たちが致命的なミスをした場合にのみ脅威になるだけになおさらのことだ」としていた。
THE ANSWER編集部