【40歳代~50歳代】みんなの貯蓄額はいくら?いまの「60歳代」は貯蓄をどのくらい確保しているのか
国税庁長官官房企画課「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、年代別にみた平均年収は以下のとおりです。 ◆【一覧表】40歳代・50歳代・60歳代の貯蓄額階級ごとの世帯割合 《平均年収》 年齢 平均年収 ・20~24歳 267万円(男性279万円・女性253万円) ・25~29歳 394万円(男性429万円・女性353万円) ・30~34歳 431万円(男性492万円・女性345万円) ・35~39歳 466万円(男性556万円・女性336万円) ・40~44歳 501万円(男性612万円・女性343万円) ・45~49歳 521万円(男性653万円・女性343万円) ・50~54歳 540万円(男性689万円・女性343万円) ・55~59歳 545万円(男性712万円・女性330万円) ・60~64歳 445万円(男性573万円・女性278万円) 40歳代・50歳代になると平均年収は500万円を超えてきます。 では、比較的高年収である40歳代・50歳代の世帯はどれくらい貯蓄をしているのでしょうか。また、老後が近づく60歳代はどれくらい老後生活に向けた貯蓄があるのでしょうか。 本記事では、金融広報中央委員会が公表するデータを基に、40歳代~60歳代の貯蓄額を解説します。老後にもらえる年金額についても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
【40歳代~50歳代】みんなの貯蓄額はいくらか
一般的に高年収である40~50歳代はどれくらい貯蓄をしているのでしょうか。 ●40歳代二人以上世帯の金融資産保有額 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」によると、40歳代二人以上世帯の貯蓄額は以下のとおりです。 なお、貯蓄には預貯金のほかにも株式や投資信託、積立型保険、個人年金保険などを含みます。 ・非保有 :26.8% ・100万円未満 :9.6% ・100~200万円未満 :8.9% ・200~300万円未満 :4.9% ・300~400万円未満 :5.7% ・400~500万円未満 :3.8% ・500~700万円未満 :7.4% ・700~1000万円未満 :5.6% ・1000~1500万円未満 :7.4% ・1500~2000万円未満 :3.5% ・2000~3000万円未満 :5.3% ・3000万円以上 :6.5% ・無回答 :4.5% ・平均値 :889万円 ・中央値 :220万円 中央値は220万円となっていて、多くの世帯ではあまり貯蓄ができていないことがわかります。 ただし、貯蓄が2000万円以上ある世帯も11.8%あるため、世帯による差は大きいです。 次に、50歳代夫婦の貯蓄額を確認しましょう。 ●50歳代二人以上世帯の金融資産保有額 「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」によると、50歳代二人以上世帯の貯蓄額は以下のとおりです。 ・非保有 :27.4% ・100万円未満 :9.1% ・100~200万円未満 :6.4% ・200~300万円未満 :3.8% ・300~400万円未満 :3.9% ・400~500万円未満 :3.8% ・500~700万円未満 :5.6% ・700~1000万円未満 :5.5% ・1000~1500万円未満 :8.9% ・1500~2000万円未満 :4.2% ・2000~3000万円未満 :5.4% ・3000万円以上 :11.2% ・無回答 :4.8% ・平均値 :1147万円 ・中央値 :300万円 40歳代と比べると貯蓄額は少し増え、中央値は300万円となっています。ただし、貯蓄がまったくない世帯の割合も27.4%と高いです。 そのため、50歳代になっても貯蓄が思うようにできていない世帯が多いことがわかります。