ハライチ岩井“19歳と結婚”に吹き荒れる「気持ち悪い」の声。失礼すぎる根拠のない決めつけ
<亀山早苗の恋愛時評> 次々と報道される有名人の結婚離婚。その背景にある心理や世相とは? 夫婦関係を長年取材し『夫の不倫がどうしても許せない女たち』(朝日新聞出版)など著書多数の亀山早苗さんが読み解きます。(以下、亀山さんの寄稿)
ハライチ岩井が妻と知り合った当時13歳にネット「気持ち悪い」
お笑いコンビ・ハライチの岩井勇気(37歳)が結婚を発表した。お相手は19歳のタレント・奥森皐月だ。まずは18歳という年齢差が話題を呼んだ。 その次にネット上に吹き荒れたのは、出会いが朝の子ども番組だったことへの批判だ。当時、奥森は13歳。そのころから岩井が「子どもに目をつけていたのではないか」「気持ち悪い」という言葉が乱れ飛んだ。
根拠なく「グルーミング」と決めつけるのは失礼
18歳という年齢差自体は、それほど珍しいことではない。28歳の女性が46歳の男性と結婚しても「年の差があるね」という程度ですむ話。問題とされたのは、未成年の彼女を「グルーミング」していたのではないかということだ。 それにしても、「グルーミング」とは、あまりに失礼な言い方だろう。これは、もともと「(動物の)毛づくろい」という意味だが、性犯罪の文脈においては、子どもへの性的虐待を行おうとする者が、被害者となりうる人物に近づき、親しくなって信頼を得る行為をさす。今回の岩井・奥森カップルを根拠なく「グルーミング」と決めつけるのは不当だろう。 当事者の岩井勇気は、ハライチのラジオ番組(『ハライチのターン』TBSラジオ)で16日深夜、かなり率直に自分の気持ちを話した。「腐り芸人」としての地位とキャラを確立してきた彼にしては、芸風を破壊するような素直な語り口だった。
未成年のうちは、絶対にふたりきりでは会わないようにしていた
そもそも奥森とは番組担当の曜日が違っていたので、たまにしか会っていなかった。ただ、彼女はお笑いが大好き、ラジオが大好きという変わった10代で、そののめり込み方は半端(はんぱ)ではなかった。 岩井に会うたび、「ラジオ聞いてます。こういうところがおもしろかった」と声をかけてくれていた。「伊集院(光)さんのラジオも大好きだと言っていた。下ネタばかりのラジオで、この子、大丈夫かなと思ったことがある」と岩井は苦笑しながら言っていた。 つまり、「若い女性はこういうもの」と人が想像するようなタイプではないようだ。「賢くて、とんでもなくしっかりしている」と岩井が言うと、相方の澤部佑も「語彙(ごい)が豊富。10代とは思えない」と太鼓判(たいこばん)を押した。 彼女が高校生になったころから、たまに同番組で彼女と同じ曜日を担当していたサンシャイン池崎と3人で、なんどか食事にいったことはある。帰りは池崎とふたりで彼女を家まで送っていくのが常だった。だが岩井は、彼女からの好意をなんとなく感じていたようではある。 「だけど未成年のうちは、絶対にふたりきりでは会わないと彼女にもいっていた」そうだ。その後、しばらく会わない時期が続き、あるとき彼女から連絡があった。「成人になりました」と。「成人になったら、ふたりで会ってくれるっていってましたよね」と言われ、岩井は少しだけ困惑したらしい。