アメックス、メタバースでカード決済などのサービス提供へ…関連する商標を出願
アメリカン・エキスプレスは、現実世界のカード決済サービスをメタバースで機能させようとしていることが、アメリカ特許商標庁への出願書類で明らかになった。 同社が出願した商標には、NFTのための仮想市場を作り、仮想通貨サービスを提供することも示されていた。 カード決済大手がメタバースに参入するのは、ウォール街がメタバースに数兆ドル規模の価値があるとみなしているからだ。 アメリカン・エキスプレスが現実世界のサービスをデジタル世界でも提供しようとしていることが、商標登録出願で明らかになった。 アメックスは、メタバースでカード決済、ATMサービス、銀行サービス、詐欺検出機能を提供しようとしている。2022年3月16日にアメリカ特許商標庁に提出された文書がそれを示唆している。 同社はその他、以下のような機能の提供も視野に入れているようだ。 メタバースにおける旅行、交通、旅行代理店サービス(予約、ツアーなど) メタバースにおけるエンターテインメントおよびコンシェルジュ・サービス 管理、取り引き、決済処理などの暗号資産(仮想通貨)関連サービス また、アメックスは、NFT(非代替性トークン)のオンラインマーケットプレイスのロゴを商標登録しようとしている。非代替性トークンとは、デジタル商品の所有権を証明することができる識別子のことだ。 また、暗号資産やブロックチェーン資産の取り引きに関連する商標も出願している。ブロックチェーンは、仮想通貨やNFTを支える技術だ。 「アメックスは常に新しい技術を注視し、顧客にどのような利益をもたらすことができるかを考えている。メタバースは我々が追いかけている領域だ」とアメックスの広報担当者はInsiderに述べた。
Hamza Fareed Malik