南沙良、ミニシアターを巡るVol19 早稲田松竹(前編)
「DVD&動画配信でーた」と連動した連載「彗星のごとく現れる予期せぬトキメキに自由を奪われたいっ」では、私、南沙良がミニシアターを巡り、その劇場の魅力や特徴をみなさんにお伝えします。第20回は高田馬場にある早稲田松竹さんにお邪魔しました! 【写真を見る】南沙良がミニシアターを巡る。「DVD&動画配信でーた」紙面未掲載カットも公開! ■開館70周年を迎えた、学生に愛され続ける映画館 1951年、松竹の系列封切館として開館した早稲田松竹。1975年より、ロードショーの終了した作品や過去の名作を2本立て上映する名画座となりました。2002年4月に一度休館したものの、学生が中心となった働きかけなどもあり、同年12月に再開。2021年12月には開館70周年を迎えました! 高田馬場駅から早稲田通りを歩くこと7分で到着。ほど近い早稲田大学や学習院女子大学の学生さんたちも足繁く通う名画座で、一般料金は2本立てで1300円とかなりリーズナブル。チケットのネット販売は行っていないので、当日にお客さんがチケットを買いに窓口に列ができるそう。内装のリニューアルはしていますが、建物自体は70年間ずっと同じ、というのも驚きです! 特別に映写室も見学させていただきました。左右が35mmフィルム、中央がデジタルの映写機です。上映ラインナップもスタッフの方のこだわりと愛情を感じる、映画好きにはたまらないセレクトばかり。上映される2本のカップリングはスタッフさんが決めていますが、一度決めてもほかの劇場で上映が決まってると変更しなければならないという、地道な作業でもあります。 早稲田松竹では、毎月独自デザインのチラシがつくられています。私が取材で訪れた2021年12月は『アメリカン・ユートピア』がモチーフでした。ホームページで過去のチラシのギャラリーを見ることもできますよ! 次回は支配人の平野大介さんにお話を伺います。お楽しみに!