白山市に爆破予告 市にファクス、不審物の確認なし
●運動公園一時休業 8日午前6時47分ごろ、白山市役所に「白山市役所と松任総合運動公園を本日午前11時に爆破させる」との文書がファクスで届き、市が白山署に通報した。市は同公園と体育館を一時、臨時休業にするとともに職員約60人態勢で周辺を巡回。市役所内でも職員が点検に追われるなど騒々しい雰囲気に包まれた。 正午時点で不審物は確認されていない。白山署は威力業務妨害容疑で捜査している。 市によると、文書はA4判1枚でパソコンの文字で記されていた。文面には「本日10時30分までに、今行っている市役所の工事を中止すると市長が宣言しろ」と書かれており、市が庁舎北側で今年度から建設している防災センターの工事を批判しているとみられる。「市役所はガソリンを撒く」「運動公園は爆弾を設置済み」との表記もあった。 能登半島地震後、松任総合運動公園体育館に2次避難している被災者7人全員が避難した。 文書の端に「わかみやかんりじむしょ」の記載があり、市の若宮公園管理事務所のファクスが使用された可能性がある。白山署は周辺の防犯カメラを調べるなどして犯人の特定を進める。 市は公式ラインや防犯メールで注意を呼び掛け、午前9時ごろ公園関連の施設を臨時休業にした。安全が確認されたとして正午に利用を再開した。