衝撃により発火や爆発恐れのモバイルバッテリーに月1回の収集日新設 充電池内蔵の電子たばこや髭剃り、イヤホンなどもに対象に 鹿児島市
鹿児島市は2025年1月から、リチウムイオン電池といった小型充電式電池と、それらを使った充電式電化製品の収集日を新設する。モバイルバッテリーや電子たばこなどが対象で、火災事故を防ぐのが狙い。下鶴隆央市長が29日の定例会見で発表した。 【写真】定例会見で鹿児島市の取り組みを発表する下鶴隆央市長=29日、市役所
現在は不燃ごみに出すか、回収協力店へ持ち込むことになっている。充電池は、ごみ処理時に強い衝撃や圧力が加わることで、発火や破裂を起こす恐れがある。近年は、他のごみに交ぜて捨てられた電池が収集車内で火災を起こすなど、全国でトラブルが相次いでいる。 市資源政策課によると、市では収集車内の発火が22年度6件、リサイクル工程での発火が22年度14件、23年度7件あった。 月1回、電球や乾電池などを捨てる日に集める。対象は、ニカド電池やニッケル水素電池といった充電式電池と、充電池が取り外せない25センチ以内の電化製品。充電式のひげそりや扇風機、ワイヤレスイヤホンなどがある。 25年1月6日からは、粗大ごみ収集のウェブ受け付けとネット決済を始める。電話受け付けは祝日を除く月~金曜午前8時半~午後5時15分、番号は099(806)8141に変わる。
南日本新聞 | 鹿児島
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