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東京国立博物館、銭谷館長がメッセージ。「不安と混沌の時こそ美しいものに触れること必要」

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美術手帖

 新型コロナウイルスにより、多くの美術館・博物館が長期の臨時休館を余儀なくされている。東京国立博物館もそのうちのひとつだ。同館は2月27日より休館に入っており、4月8日時点で休館期間は41日。これは、2011年の東日本大震災時(17日間)を大幅に超える、戦後最長の臨時休館だ。  政府による緊急事態宣言が出され、開館の見通しが立たないなか、同館は銭谷眞美館長の名義でメッセージを公開した。  銭谷館長は、文化庁次長や文部科学事務次官などを経て2009年より現職。同館公式ブログ内に掲載されたメッセージでは、「先行きが見えないなかで、各部署多くのスタッフや関係者が開館を見据えながら一所懸命努力してきました。同時に、貴重な文化財を大切に守り、未来へ繋いでいくという、我々の重要な使命を全うすべく尽力してきました」として、同館の休館中の取り組みや、オンラインコンテンツを紹介。長引く休館でもミュージアムと人々の距離を維持したいという考えが見て取れる。  同館では、休館当初から展示風景を紹介するYouTubeを公開するなど、巨大組織ながら軽いフットワークを見せた。銭谷館長は「このような不安と混沌の時こそ、私たちは美しいものに触れ、歴史に学ぶことが必要です」と訴えかける。  日本のミュージアムでは、こうした館長メッセージが公開されることは多くはない。しかしながら、現在のようにオフラインでのアクセスが断絶された状況においては、館の姿勢を言葉で伝えることの意義は大きいだろう。  なお、同館では緊急事態宣言により職員の出勤が制限されており、4月8日以降、当面のあいだはウェブサイトの更新は中断するとしている。

 

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