原発のごみ、日本に埋める場所ありますか? 3.処分場の選定条件は?
それを、そういう観点から見たときに、例えば日本列島の地質であればこういうふうに、ちょっと色がパッチ状に表せていますが、どこにどういう地層が、古い地層があるのかっていうのはちゃんと分かっています。で、これはもう日本の地質調査、明治時代から地質調査の積み上げで分かってきていますので、そこにはやっぱり200万年前よりも古い地層っていうのが、どういうところに分布しているかというのも分かる。日本も意外と古い地層はあって、一番古いのでは4億年とか、そういった地層もあります。
そういう地層がやっぱりどれくらいの広がりで、どういうふうにあるのかっていうのが分かっていますので、それらが次の、例えば今度は隆起しているか、してないか。で、これも隆起量のマップっていうのが、現在の測地で、データで、まだ完全にデータがそろいきれてないところもありますが、かなり分かってきていると。 それを見たときに、例えば10万年間で30メートル以下のところで示すと、これくらいあるんですが、10万年、基本的には300メートルっていうふうに言っていますので、もっと500メートル、800メートルっていうふうに深くすれば、さらに隆起しても可能な場所っていうのは広がることになります。
あるいは活断層があるかないかということですね。今、活断層もいろいろな観点で注目を得ていますが、どこでもここでも全て活断層があるっていうことではなくて、その偏りがあるということですね。 先ほども言いましたが、プレートはこちらとこちらから押されていますし、そのときにこういう例えば活断層の、いわゆる分布の形態とか、そういったものがどういうふうに配列しているかとか、そういった傾向も分かってきています。もちろんこれが全ての日本の地表にある、あるいは確認できている活断層ではないというふうにも言えます。それはある場所がもし選定された場合に、さらに詳細な調査を行うというのは、もちろん重要なことになります。